関東アコーディオン演奏交流会20周年記念コンサートに向けての緊急アピール

2009年11月23日 17:57

いよいよ、この週末29日に関東アコ20周年記念イベントのコンサートがあります。準備も大詰めです。

昨日の午後に、第2部の末尾を飾る記念大合奏『ミュージック』の最後の練習がありました。第3部はゲストの野村誠さんたちの鍵ハモトリオ(野村誠、片岡祐介、渡邊達弘)ですから、アコーディオン演奏のトリを務めることになります。僕はここまでの練習にきちんと参加できず、久しぶりの練習参加でもう仕上げと心配だったですが、とても出来が良くて驚きました。自分で演奏していてもとても気持ちがよいのです。

コンサートは午後2時から4時半ですが、午後5時から2時間ほどレセプションが予定されています。要するに立食パーティーなのですが、その席で我らがボタンアコーディオン・ミックスダブルス・デュオ「五月の巴里」が復活します。今日の午後は相棒のAさんと練習してきました。Aさんは金子門下の同窓で、僕と違って金子万久の音楽を純粋に継承した感じの演奏をするので、一緒に弾いているととても懐かしい気持ちがしました。久しぶりに「天使の飛行」を合わせてみて、最初はちょっと調子が出ませんでしたが、結構良い感じに仕上がりました。

皆さん、ぜひ29日のコンサートにいらしてください。今回のコンサートが成功するかどうかは、すでに関東アコのコンクール存亡に関わる問題になっています。

昨日の夜はコンサート前最後の実行委員会も行われましたが、チケットの売れ行きが予定された必要枚数に届くにはまだまだで、事態が楽観を許さないとの報告がありました。実行委員一同は深く憂慮し、あと1週間できるかぎり観客動員に励むことをお互いに確認しました。

コンサートは当日2,800円前売り2,500円ですが、僕にご連絡頂ければ受付に前売り券をご用意いたしますので、2,500円でご入場頂けます。レセプションは会費3,000円で、事前申込になります。もちろんレセプションので演奏は「五月の巴里」ばかりではありません。今年のコンクール上級1位の中尾さんや、アコーディオンアンサンブルの老舗「アコルデ」さんも予定されています。レセプションの申込もwhowantbeef@gmail.comに宜しくお願いします。

ひとっとび、おぼえています

2009年10月18日 09:09

加藤和彦さんがお亡くなりになりました。なんとなく、「だいじょうぶマイ・フレンド」の主題歌とか思い出していたところだったので、不思議な符合に驚きました。

「果実は割れた」という不思議なタイトルの日記がSNSにアップされてて、なかを見ると一言「不思議な秋の日。」と。書いたのは年上の友人で音楽に本当に愛と造詣の深い方。もしやと思うと、同じSNSのTWITTERもどきの機能で「トノバン死去。」と、同じ人物からもっとわかりやすく。あわてて反対側を見ると、<加藤和彦さん自殺>軽井沢のホテルで首つる 部屋に遺書毎日新聞 - 10月17日 13:42。

最初の日記が13:47で、15:59に「星から星へ…」とコメントが入っている。なんてデリケートなメッセージ交換…。僕にもわかったけれども、割り込めない感じがしました。やっぱり、僕の世代のアーティストじゃないんだな。とても時代性が強かった人。そのあたりが、たとえば早川さんとは違う。

加藤和彦氏は、微妙で屈折した複雑な印象があります。シーンの中心にいるのに、そこにいないような。亡くなって引かれるのが松山猛氏の詞なのも象徴的。「サイクリング・ブギ」は、つのだ☆ひろ氏だし、あとは安井かずみ氏。テレビでの訃報も肩書きは「音楽プロデューサー」。

僕は、ファーストアルバム(「だいせんじがけだらなよさ」「ネズミ・チュウ・チュウ ネコ・ニャン・ニャン」)とチッチとサリー(「カフェ・ルモンドのメニュー」)が好きでした。歌手とか作曲家とかいうより、構えとか見立てとか時代との対峙の仕方を見せるアーティストだったのだと思います。

ところで、泉谷しげるさんが、またも「トノバンは俺の中で生き続ける」と発言されてますが、本当にそうだと新井素子の「絶句…」とか「あたしの中の…」状態になって大変なんじゃないかな。

ジョニーの休日

2009年10月16日 23:17

今日は、六本木のシャンソニエへ。シャンソニエは日本人による日本語のシャンソンを主に聴かせるライブハウス。アコーディオン奏者をアコニストと呼ぶのと同様のカタカナ日本語です。「峠」などの漢字が国字で中国語ではないのと同じことで、こうして美しい日本の伝統は継承されているのでしょう。

大先生のカンツォーネピアノ弾き語りがメインで、お弟子さんの女性3人の前歌はシャンソンとカンツォーネが半々でした。

僕に最も興味深かったのは、カンツォーネとしてフランスの国民歌手ジョニ・アリデのヒット曲「ク・ジュ・テーム」のイタリア語ヴァージョン「カント・ティ・アーモ」が歌われたことです。歌われた戸山英二氏はイタリア滞在の長い方で、ジョニー・ホリデイと発音されていました。イタリアではフランス人歌手もイタリア風に呼ぶのが当然だそうです。

イタリア語で歌うジョニーは、ちゃんとYouTubeにありました。他にもミシェル・デルペッシュの「ワイト・イズ・ワイト」のイタリア語ヴァージョンも発見。どっちも、何とも言えない不思議な感じなので,ほかにもこういうのないかなぁ。

強く太い音を

2009年10月14日 20:33

今日はアコーディオンのレッスンでした。

コンクールが終わってから自分の演奏を何度も見てしみじみと感じていることをレッスンでも実感。とにかくリズムが弱い。フレーズが短い。音楽に充実感が無い。例えば楽譜に書いてある音を鳴らしきらずに先に進んでしまう。必要なダイナミックスを与えない。

特にレッスンだと、先生がこともなげにやってみせるので、少なくともあれはできなければならないのだと思う訳です。

以上、緊急のメモでした。(そのコンクールのこととか、宿題にしたままのハリネズミのこととか、早川義夫氏のライブに行ったこととかも、ちゃんと書きますから、もうちょっと待ってください。エミリ・シモンの新譜が馮憑したようにケイト・ブッシュだったとか書きたいことは本当にいっぱいあるのです)

『幸せはシャンソニア劇場から』総括

2009年09月28日 22:50

8月2日に「幸せはスイーツ(笑)から」と題したエントリーを書きました。近所のパティスリーがいかに素晴らしいかという話と、『幸せはシャンソニア劇場から』という映画が日本でも公開されるらしいよという話の、2題話でした。

nabochaさんに、すぐコメントを戴きました。自分で言ってどうするって感じですが、当ブログでは珍しいことです:

ご紹介いただきありがとうございます。
この作品、かるふーるで初めてちらしをみたのですよ。
9月公開では「のんちゃんのり弁」も。音楽がcobaさんです。
あ、私は世に言うスイーツ女子ではありませんよ、念のため(笑)。

この、『幸せはシャンソニア劇場から』日本では大野修平先生が自身のブログで大絶賛ですし、シャンソンとアコーディオン関係者は、好意的かつ楽しみに公開を待とうというムードでした。僕も「たぶん近所の名画座かDVDかテレビ」で見たいと思うなんて、8月2日時点では、お気楽に言ってます。

これに大物から反響がありました。僕の記事でも「我らがカストール爺は触手を伸ばさなかったみたいだけれど。」と触れた pere castor 御自身の「Ce film n'est pas bon. この映画は良くない」という強烈なタイトルのコメントです:

Ce film n'est pas bon, tout simplement.
『レ・コリスト』のバラティエだから、期待して見ましたとも。人民戦線の年1936年を全部まとめて面倒見よう、という制作態度がまず失敗のもと。前作ではジェラール・ジュニョを中心人物に据えたから、まとまっていたけれど、今回は主役を3-4人も持って来て3-4のストーリーをパラレルに展開しようとするから、散漫で、あとでジュニョって何やっていたのか思い出せないくらい。クロヴィス・コルニアックはただの不良でとても組合活動家には見えないし、カド・メラドは途中でファシストに魂を売ってしまう芸人役なのだけど、改心せずにずっとファシストでいてくれ、と言いたくなる。このコンテクストでは裏切り者に戻ってこられては困る。そして制作側が、あわよくばこの映画から「大型シャンソンスター」を生み出すという皮算用だった、かの新人女優さんね、この人全然「華」がないんだもの。大衆芸能をナメてるようなところがありますよ。

冒頭の «tout simplement» が凄いです。「要するに、一言で言ってそういうことなのだ」なんだもの。身も蓋もない。その批評眼と見識に全幅の信頼を寄せるビーバーおじさんが、わざわざこんなコメントをくれたのだから大事(おおごと)です。しかもばっちりと内容のある批評で、なんかお金の取れそうな原稿であります。ここに載せておくだけなのが勿体ないと同時に、こんな強烈なコメントを世に出したらヤバいのではないか。そう思わせる迫力があります。

それで、頑張って公開前に見ましたとも。アコーディオン協会の会報に紹介するからという口実で配給会社に便宜を計ってもらいました。もちろん紹介記事もちゃんと書きましたよ。1ページのコーナーになったので、下半分ではリスペクトレコードの9月新譜を扱いました。そもそも、これを紹介させて貰う話を先にしていたのです。リスペクトでは歌詞対訳をやっていますから、いわば自分のCDだもの。これがきっかけで次の機関誌にもジャン・コルティのことを書きます。要するに連載になりました。ありがたいことです。ていうか人生どう転ぶかわからない。
シャンソニア劇場紹介記事
この記事はアコーディオン関係者向けなので、エリック・ブーヴェルが全編で聴けて1分ほどだけれど演奏の様子も見られるのだから価値のある映画なのだよと、それだけ言っているようなものです。

実際、映画として冷静に判断できない部分があります。もうすでに公開されたので、友人知人のシャンソンやアコーディオン関係者が何人もロードショーを見に行きました。なかには初日の第1回上映で!と、入れ込んだ方もいらっしゃいます。感想は様々で、とにかくアコーディオンが出てきて盛り上がったとか、ムードに酔ったとか、筋が盛りだくさんで追いきれなかったとか。全体に好評でしたが、映画としての評価ではない気もします。

ともあれ、自分にとって特別な映画になったのは確かです。『マジック・キッチン』ほどではないにしても。

半落ち

2009年09月27日 22:00

これは、ネット上といってもFacebookという限定された場所でのやりとりなんですが、数日前のこと、友人が「私の今日のセレクション」として、ハートの「バラクーダ」を紹介しました。「たまたま聴きたい気分になる音楽ってありますよね。今日はこれでした」というキャプション付きで。

で、YouTubeのリンクをひらいて聴いてみた僕は「もしかしてこれか!」と思ったのでした。で、僕の書いたコメントは:

これ、キメの「バラク〜ダ〜」が「ミッション・クレオパトラ」で歌われるのを聴くたび、知ってるけれど思い出せなくて歯がゆく思ってました。ハートか!思い出させてくれてありがとう(はーと)。

とっころが、その4時間10分後に「ノンノンノン、それ、違います、かっち。さん(と、モレシャン風に)」と斯界の権威に指摘されてしまいました。

その部分の歌詞も:

Rah! Ha!
Rah! Ha! (中略)
Alexandra, Alexandrie,
Alexandrie où l'amour danse avec la nuit.
J'ai plus d'apétit (トゥルルルッ!)
qu'un Barracuda(バ・ラ・クーダッ!)
作詞は****さんおなじみのロダ=ジルである。

と、教えて頂きました。「アレクサンドリアでは、愛が夜と踊る。私はバラクーダより腹ぺこで」。

クロクロことクロード・フランソワでした。これはスッキリaha!体験です。ハートの曲かと思った時は何となく腑に落ちなかったのが完全解消。アレキサンドリアとクレオパトラなら納得の引用であります。フランスのwikipédiaの記事にもちゃんと:

la chanson Alexandrie, Alexandra de Claude François (sur le bateau de Numérobis : « Barracuda »)
クロード・フランソワの曲「アレクサンドリ・アレクサンドラ」の一節がニュメロビスの船上で「バラクーダ」と歌われる

とありました。

こういうやりとりがあるからネットは楽しいのです。

『優雅なハリネズミ』に関する2、3のことがら

2009年09月26日 16:38

インフルエンザが流行ったために、僕の勤める教育施設が閉鎖になりました。期せずして月曜まで仕事はないし、人の多い場所に出かけることは自粛なので、ブログに書けずにいた内容を一気に片付けようかな? とか、考えています。先日、僕のブログに関して「仕事が休みになると更新頻度が上がる」と、ご指摘を受ける機会がありました。やっぱり閑居しないと悪事は為せないのです。

まずは、ミュリエル・バリベリの小説『優雅なハリネズミ』に出てくる音楽の話です。

と、言っても帯に「★ 本書を読み解くキーワード」としてあげられている「レクイエム」でも「エミネム」でもなく、作中に歌詞が引用されるヘンリー・パーセルの歌曲でもありません。

それは、早川書房刊の邦訳書211ページに、次の様に(以下引用):

「メリッサはイビサの血が混じってるから、いつもハダカなんだよね」と歌をうたってせまったのですが(中略)「ねえママ、痛いよう、どうしてもっと美男子に産んでくれなかったの?」と同じように歌で返しました。(引用ここまで)

さてこれは何でしょう。答えは2,3日したら書きますから、コメントにお答えをお待ちしております。

第53回«アコーディオン喫茶"かるふーる"»

2009年09月07日 07:06

主催者の工藤絵里さんのブログに既に報告されていますが、ひさしぶりにアマチュアアコーディオニストのサロン”かふるーる”に行ってきました。同じ名前のスーパーは日本から撤退したのに、こちらは始まって既に5年目、ますます盛況です。工藤さんにはいつも感謝です。ありがとうございます。

2週間後のコンクールに向けて、人前で力試しと思ったのが主目的ですが、そちらは多くの課題を残す出来でした。もう練習しかない!という感じです。

あとは、ミュゼットの論文を準備中の方に会えれば良いかなと思っていましたが、こちらは目的が果たせました。

それから、コンクールやら関係したCDやらの告知、「幸せはシャンソニエ劇場から」や、その辺りに関して JAA の機関誌に寄稿する話などをしました。トークが堂に入ってきたとの評価も頂きました。それは素直に嬉しく思います。コンクールでも今年も司会をする事ですし。「それに引き換えアコーディオンは進歩が…」とならなければ良いだけだと思っています。喋るのは本業と言えば本業ですから。

”かふるーる”にはいろいろな方がいらっしゃるので、楽しみにも勉強にもなります。昨日は、いろいろに音楽を楽しんでいらしたベテランの方のお話しが印象に残りました。その方は多くの楽器をこなされるのですが「自分に卒業証書を出すのが早い」とのことで、「あとは練習(があるだけだ)」と思えれば一応の到達と考えるそうです。僕などは「まだまだ練習が(残っている)」と思って、ちっとも楽器がものになってないと愚痴愚痴思うの方なので、そういう考えもあるのかと、目からコンタクト(使っていないのですが)のお話しでした。「コップに水が半分入っている」話と同じで、結局は練習すればそれだけの成果があるという冷静な判断ができれば良くて、人間の主観と関係ない物理的生理的法則は厳然と存在するなんて「正しく」考えちゃうと元も子もない話ですが、やっぱり気分は大切だと思うんだなぁ。

歌の力

2009年08月30日 23:02

夏が終わるけれど宿題が終わっていない気分の今日この頃ですが、今日は別の話を…。

僕の iPod にはランダムで曲が入っているので、思わぬ曲に心を打ち抜かれることがあります。昨日今日の極私的(こころの)ヒットパレードにチャートインしたのは:
 JOAN JETT'S DOGS (SHERBETS)
 暗黙情事 (Cocco)
 雲ゆき (クラムボン )
 I Go Crazy (Paul Davis)
の4曲と、ル・クレジオの「未だ見ぬ海」の朗読。

言葉は強い。あとベンジーとか Cocco はキャラクターがやっぱり強烈。

ポール・ディヴィスの曲も、もう何年も聴いていなかったので「なんとなくクリスタル」の呪縛を離れ、歌詞(和訳しているブログがありました)が素直に聞こえてきました。あんまり共感できないけれども沁みます。ていうか、昔は歌詞をちゃんと聴いてなかった。パンクの1977年だもの。当時は、アメリカンTop40的なものから随分気持ちが離れてて、なんかヒットソングだなと聞き流していたのでした。そういえば今日はヤッシー党首も無事当選したらしい。

今日のテレビは24時間の愛が地球を救う番組と選挙の一日でしたが、24時間テレビも結局は歌で盛り上げる構成なのです。「青春アミーゴ」が例外的な名曲だと改めて思ったり。しかし「地元じゃ負け知らず」の歌詞に、しみじみしてしまう人もいるに違いないと、やはりガボンと日本で重要な選挙があった2009年8月30日のブログはこうなりますね。

ラジオフランス国際放送の易しいフランス語のニュースでさへ、既に昨日:
L'autre élection ce dimanche aura lieu au Japon. Elle s'annonce historique, puisque tout montre que le Parti conservateur qui a dominé le Japon depuis plus d'un demi siècle risque d'être balayé. Pour notre correspondant à Tokyo, Frédéric Charles, cela ne fait aucun doute.
と言っているのに、どうして日本のマスコミが大騒ぎなのだろう。

自前の男前さ加減

2009年08月19日 18:06

ゆうべは、早川義夫さんのライブに行って、夜中にブログを書いて寝ましたが、朝起きたらもうコメントがついておりました:

marie(2009年08月19日 01:14)

こんばんは、今日はどうも。いいなあ、マイミクなんですかっ。
早川さんとおしゃべりしたいなと思って今日も店の前で少しもじもじしてましたが、小心者なのでそのまま帰りました。
「屋上」も「純愛」もいいですよね。私もすごく好きです。でもわたし的に一番歌詞が心に響いてたまらないのは「音楽」だったりします。凹んでいるときにかけては励まされてます。
私が初めて早川さんの歌を生できいたのは、たしか早川さんがソロで歌い始めた頃だったと思いますが、渋谷のジアンジアンでのソロライブでした。そのころの早川さんは黒いサングラスをかけていてMCはいっさいなく、お客の拍手を拒むかのようにストイックに歌い続けていました。
関東アコにゲスト、お願いしてみたい気もしますが、もし早川さんがOKしてくれたとしてもファンとしては所謂ああいう「ホール」では歌って欲しくない気もします〜。
熊坂さんのアコーディオンも行くまでは、あの早川さんの弾き語りにどう絡むんだろう?と思っていましたが、凄い存在感があって音色がつややかで聴きに行って良かったです。ベローイングとか勉強になりました。


マリさんです。マリエではないと思う。フランス人だから(←嘘)。

僕は熊坂さんとお喋りしながら、marie さんが出てらしたら早川さんと marie さんの写真を撮ろうと思って待っていたんですが、反対側から帰ってしまわれて残念。

僕はホールで聴く早川さんに違和感ないのです。復活した時の江古田のBuddyもライブハウスにしては随分大箱だったし、純然たるホールで聴いたこともある。

昨日は柴草玲さんもいらしてて、少なくともアコーディオン弾きが3人客席にいた訳です。ブログに早速記載があって、

胸の痛いところがさらに痛くもなるけれど、
その後、じんわりとゆるんで、
何だか、自分ごときもゆるされるような感じがするのです。

という見事な感想がありました。胸が痛いけれど後でゆるむって、「心の按摩」だなぁと。

「『いけない人』と『いけない事』をするのが恋」を柴草さんも引用していたけれども、早川さんは「赤色のワンピース」に歌われているように若くして結婚されているから、恋の唄は全部「いけない事」を扱っているので、僕にはリアルではないはずなんだけれども、なぜか自分にも思い当たる節があるように感じるのが早川義夫の謎だと思います。歌や人生に関しても、あんなに繊細な感受性はないので、本当は白々しい歌のような気もするけれども、ちっとも嘘に聞こえない。それは早川さん本人にとってさえそうなのではないか、そんな気さえするのです。

それには音楽や言葉が自分のものなのが肝要だとも。熊坂さんのベローイングや左右のコンビネーションやレジスターの使いこなしも、アコーディオンのセオリーではなく、現場で自ら編み出したものと感じられました。

結局、一人になって自分に向き合う必要がアートにはあるのでしょう。「組織の一員としては、こう答えるしかない」なんて言っているようではアーティストにはなれない。

西荻窪の空の下で嵐のキッス

2009年08月19日 00:11

というタイトルの、早川義夫さんのライブに行きました(8月18日(火)開場 午後7時 開演 午後7時30分 終演午後10時)。もう、ずいぶん昔からのファンなので数回目のライブです。生に足を運ぶのはソロで復活されて以来ですが、ジャックスもテレビで見た記憶があります。

数年前に、一瞬だけやりとりがあってマイミクにして貰いました(←自慢)。

今日のライブは「出演 早川義夫(vo,pf)+熊坂るつこ(acc)」でして、実は熊坂さんとも面識があり、今日は僕的には二大巨頭初顔合わせなので、見逃せない聴き逃せないイベントでした。

会場は西荻窪のこじんまりとしたライブハウス「サンジャック」、日本語だと「帆立屋」ですね。

キャパが40人くらいで、ステージが学校の音楽室ほど。信じられない近い距離でのライブでした。

早川さんの曲の中には、中に折り畳まれてる内容が多く、自分には本来あり得ない記憶を甦らせる曲があります。少なくとも僕にとっては。そういうタイプの曲が特に好きです。曲そのものの内容が濃いのはもちろんですが、別のイメージを喚起させるパワーのある曲。強力な放送局の様な曲。

だから、早川さんの曲では「屋上」とか「純愛」とかが、やっぱり印象に残ります。

熊坂さんのアコーディオン・ソロも聴けました。左手のレジスターの使い分けや、メロディーの組み立てに、強烈なオリジナリティーを感じます。歌の伴奏も含め、しばらく聴かないうちに独自の進化を遂げたと思いました。アコーディオン関係者は聴く価値があります。去年の田ノ岡さんの様に関東アコのコンクールのゲストに出てもらったら、早川さんの歌のインパクトはもの凄いし、アコーディオンも絶対話題になると思うけれども早川さんがあまりに大物なので難しいかな。

そういえば、熊坂さんが、すっかり大人の女性になっていたのにも感心しました。以前は赤ちゃんの様に無邪気な笑顔が印象的でしたが、しっとりと情感を込めたメロディーを情熱的に紡ぐアーティストに成長されています。こまっちゃクレズマにも客演されるとのこと。すっかり若手の有望株です。

「ライブに行ったなぁ」という充実感がありました。やっぱりライブは行かなければいけません。また行きます。

いやんならないウクレレ

2009年08月03日 22:00

先週の木曜日、2009年度「千代田区人材バンク活用講座」事業生涯学習講座:誰でも楽しめるウクレレ ハワイアンを唄いながらウクレレを弾こう九段生涯学習館へ。家から自転車で15分、職場から5分の激近です。

先生はSANOEさん。見覚えがあると思ったら、MXテレビのハワイアンという番組のレギュラーバンド太田紀美子とザ・バーズのギター、ウクレレ、コーラスで御活躍の加藤早苗先生でした。SANOEはハワイの名前だそうです。

全3回1,000円!の講座で、初回は「指1本で弾ける」次回は「指2本」最終回は「指3本」と宇野宗佑チックに進む独特の入門メトードは、本場ハワイ仕込みでオーセンティックです。なんとかハワイ語で「カイマナヒラ」を歌えるようになってお開きでした。

幸せはスイーツ(笑)から

2009年08月02日 22:00

まえからときどき日記で紹介していますが、近所のケーキ屋さん「パティスリー サロン・ドゥ・テ アミティエ」がご贔屓です。
なんだかとってもオータンティックなのでお気に入り。
実は家の近所はもともとフレンチレストラン激戦区だったのですが、気が付くとお菓子屋さんも結構ひしめいています。そのなかでも特別なのがこのお店で、次は?となると全然ジャンルの違うお店になります。
幸せはスイーツから
今日はEnsoleillée(アンソレイエ:マンゴー・ムースにココナッツ風味のクリームを添えました)を食べました。とっても上品なお味で、上に載ったフルーツが可愛い。隣に写っているのはReligieuse Framboise(ルリジューズ・フランボワーズ:ルリジューズはフランスでは定番のシューのお菓子。その形から「修道女」という名前がついています。フランボワーズ味のクリームを2種使いました)で、これも美味しい。2段式のシュークリームで最近真ん中のクリームの色が変わりました。以前は修道女の首のレースが白かった。

シェフパティシエールがフランスで勉強してきた方で、とってもきちんとできているのが素晴らしいのです。フランスの音楽が流れているのも素敵だし、OVNIとか映画のチラシも貰えます。今日は届いたばかりの『幸せはシャンソニア劇場から』のちらしを頂きました。この映画は今月の「ふらんす」でシナリオが紹介されていたし、大野修平氏のブログでも扱われたばかり、知人のブログにも言及した記事が。我らがカストール爺は触手を伸ばさなかったみたいだけれど。

この映画はいつか見ると思います。大野先生みたいに試写会に呼んでもらったり!(大野先生は「ふらんす」も送ってもらってる。流石は執筆者!)は無理なので、たぶん近所の名画座かDVDかテレビになると思いますが。36年は不況とストライキの年なので、実は社会派なのではないかとふんでいます。

「ディディエの会」に行ってきました

2009年08月01日 22:07

と言っても、犬の気持ちになってサッカーボールを蹴っ飛ばす会でも、宇宙と交信しつつサキソフォンを吹く会でもないのはもちろんで、僕が行ったのは「ディディエとのリサイタルとプティコンセール〜フランス語でシャンソンを歌う会〜」でした。場所は千代田区立!内幸町ホール。3年振りぐらいに行ったのですが、地下鉄の駅から直結なのでした。途中、第一ホテルの地下とか新幸橋ビルの地下とか通ってドイツ居酒屋に心引かれたりして、帰りに寄りたかったけれど連れも無かったので諦めましたが、なんだか東京はどんどん楽しく便利になっているみたいです。

閑話休題、「ディディエの会」は「一曲ぐらいなんとかフランス語でシャンソンを歌ってみたいと思っている方、ディディエ先生と、懐かしい歌、新しい歌を是非ご一緒に歌いませんか?」という趣旨で全国で講習会を行っているようです。昨晩のコンサートは5回目の講習会のまとめにあたりディディエ先生は7月いっぱい全国を回られて8月3日に帰国されるとのこと。ネットにはあまり情報がなかったのですが、「ディディエの会へのお誘い フランス語でシャンソンを歌う会 大喝采の中2004年度終了! 2004年第2回プティコンセール 内幸町ホールぎっしりのお客さま!に励まされて生徒もディディエ先生も大熱演いよよ(ママ)華やぐ「ディディエの会」!! 2004年11月15日於内幸町ホール 一曲ぐらいなんとかフランス語でシャンソンを歌ってみたいと思っている方、ディディエ先生と、懐かしい歌、新しい歌を是非ご一緒に歌いませんか! 2004年東京講習会は11月6日から8日の3日間で100人以上の方がご参加。「夢のようだ」「生きがいになっている」というお声まで。次はあなた!」というウェブページと第1回プティコンセールのプログラムのword文書を発見しました。それに拠るとディディエ先生は

ピアノ、歌唱法、ドラマ技法、様々な演劇・映画技法を巴里の最高学府に学ぶ。舞台俳優、演出家、作曲家、編曲家、演劇学校音楽部講師として多方面に活躍中。新作ミュージカル「La guinguette a rouvert ses volets」は来年5月〜7月パリ公演。

という方で、今年のプログラムには「指導者のディディエ バイイー氏は、フランスで活躍中の舞台俳優です。さらには作曲家、演出家、ミュージカル作家として、2005年に、ディディエ氏創作のミュージカル「La Guingette a rouvert」(ママ)がモリエール賞にノミネートされました」とのことです。

実は、この会についても、Didier Bailly氏についても、予備知識ゼロでした。ちらし1枚だけが頼りでそこには、ディディエ氏のポルトレと、「ディディエのリサイタルとプティコンセール〜フランス語でシャンソンを歌う会〜」というコピー、後は会場の場所や日時、主催者連絡先があるばかり。ただ、このちらしが僕の恩師に由来するもので恩師もいらっしゃるという「○○先生からチラシをいただきました。○○先生もいらっしゃるそうです。」との連絡があり、昨晩は何の予定もなかったので、これは行かない訳にはいきません。

実際に、会場でプログラムを受け取り「プティコンセール」が始まると、これは演奏会というよりも発表会だと気付きました。ただし、レベルの大変に高い発表会です。最初にディディエ氏の生徒の皆さん17人の方がディディエ氏のピアノ伴奏で17曲を次々と歌います。曲目は「ラ・メール」「今夜、おいでよ(マイク・ブラント!)」「ロマンス(グレコ)」「待ちましょう」「ミラボー橋(フェレ)」「バラ色の人生」「オー!シャンゼリゼ」「コワ・モワ・トワ・ソワ・ソワ(バーキン)」「セ・シ・ボン」「バラ色のさくらんぼの木と白いリンゴの木」「毛皮のマリー」(ここまでが第1部でここで休憩が入りました)という感じでした。ところどころ新しいけれども全体に「いわゆるシャンソン」です。

おひとり、ミュージカル「スターマニア」でマリー・ジャンヌが歌うナンバー「ウェイトレスの憂鬱」を採り上げた方がいらして、僕は「スターマニア」好きなので大変嬉しく感じました。あと、ピアソラの「忘却」これも、ぼくはピアソラ好き(以下同文)。

みなさん「今日のこの晴れ舞台のために寸暇を惜しんで慣れないフランス語を一生懸命覚えて練習に励んで参りました」(昨日のプログラムより引用)という一生懸命さが素晴らしかったのですが、最後に「ディディエオンステージ」で5曲歌ったディディエ先生は別次元の素晴らしさで、当たり前ですがフランス語が実にフランス語らしく響き、リズムもメロディーも盤石で、ムルージ「不実女の嘆き」〜ジュリアン・クレール「レ・セパレ」〜「我がサンジェルマンデプレよ、今何処?」〜「8月のパリ」〜ゲンズブールとペチュラ・クラークの「ラ・ガドゥー」は本当に素敵なパフォーマンスでした。しかし、日本人の生徒さんのフランス語と先生のフランス語の圧倒的な差はどこにあるのだろうかと考えてしまったのも事実です。

いろいろ意味のある経験で○○先生には、今更ながら大感謝です。

僕はちっとも存じ上げなかった「ディディエの会」はもしかすると超有名かもしれません。大野教室でご一緒の方、ご一緒した方に3人もお会いしましたから。まだまだ修行が足りないなぁと思うばかりです。

桑山哲也氏の生徒になりました

2009年07月26日 22:06

レッスン  レッスン後の感想

すごく写真が小さいので、よくわからないかもしれませんが、アコーディオンを抱えているのは僕と相棒のMさんです。アコーディオンデュオPrima!としてというか、イニシャルにするとなんだかわからないんですがM・M組(調べればすぐわかりそうな気もするけれど)として昨日午後、新宿某所(これもかくすことないか)で公開レッスンを受けてきました。

先生は、日本を代表するアコーディオニストの一人桑山哲也氏で、実は上の写真も桑山氏のブログにあった写真を全体の雰囲気はわかるのに個人が特定できない絶妙の素晴らしい写真だったので勝手にリンクさせて戴いた(だって自分では写真が撮れないのだもの)んですが、「演奏のコツやポイント、アドバイス、役に立つ練習の仕方など」が、本当に有り難かったです。

具体的に教わったことは、もったいないんでここには書きません、じゃなくてまだ整理がついていないんでまた後日になるかな?なんですが、なによりも桑山氏が初めてレッスンする生徒という光栄に浴し得たことに感激です。

これで、自分のプロフィールに「金子万久の指導のもとアコーディオンを始め、その逝去まで4年間師事、フリー・ベースを柴崎和圭に学び、フランスではジャック・モルネ、フレデリック・デシャン、ナタリー・ブシェのレッスンも受ける」に「桑山哲也に直接教えを受けた数少ない生徒の一人」(以上敬称略をお許し下さい)が加えられることになります。経歴に恥じない実力が必要だなぁ。

桑山氏には「笑顔を忘れない」「控えめな性格を演奏には出さない」とのアドヴァイスを頂きました。自分では思い当たる節が多々そして深くあったのに、レッスン後に柴崎教室同門の女性陣に「笑顔を十分だと思う」「性格が控え目だとは全然思えない」と慰めて(?)貰ったのは少々複雑。