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ジャン・クロード・ローダ&ジャン・イヴ・デュバントン ACCORDION & GUITAR DUO

2004年10月31日 17:51

 ミュゼットを聴きに飯田橋の近くの日中友好会館へ。日曜の午後4時半からというふしぎな開始時間は、主催の虞先生の東京アコーディオン文化倶楽部の第1回発表会に続いて行われたからでした。  ローダ氏はアルマ・サンティで、デュパントン氏もマヌーシュスィングでは有名人。実はアルマ・サンティってちゃんと聞いたことがなかった(こればっかり)ので、ジョー・プリヴァばりの泣きのアコーディオンという世評から、まるで演歌のような「ど」ミュゼットを期待して行きました。  結果は…。まっとうな演奏でした。きちんとした、むしろ礼儀正しい音楽で、破滅的なにおいがしたりはしませんでしたね。  そういえば、初めてバルセロナに行ってガウディの現物を見て回ったときも、あの生物学的フォルムがもっともっとぐにゃぐにゃして今にも動きそうな不健康なデカダンなイメージだと思っていたんですが、実際には石でしっかりと建っていて「ああ、ちゃんと建っているなぁ」と思ったものでした。建物って安定しているんです。建っているぐらいなんですから。  ジョー・プリヴァ先生にしたところで、毎日演奏していたのだから、そうそう阿部薫みたいな演奏をしているわけないし、阿部薫だって音楽なんだからプランとか辻褄とかありますよね。  参考になったのは、歌の良さ・曲の良さ。とにかく名曲オンパレード(アンコールは「群衆」)であたりまえだけれど外れがない。それから、あんな大昔の曲が現役のミュゼットというジャンルの奥深さを感じました。曲目リストなくしたんですが、でてきたら、アップします。ローダ氏の父親の名前をタイトルにした自作曲も、スゥイングやミュゼットの名曲と並んで遜色ありませんでした。  ただ、それは趣向を変えるということの一環なのでそうだったのかもしれません。「趣向をかえる」という方針は結構徹底されていて、デュパントン氏は歌も歌うので、それだけでもインストだけよりも楽しめます。MCでジョークもあって(Venez chez moi のときに「次の曲は『僕の家においで』というタイトルだけれども本気にして来ないでくださいね。ちょっと人数が多いから」、これ訳されなかったけれども客席は反応してました)、ギタリスト氏はなかなかのエンターテイナーでした。  アコーディオン・プロパーの興味からは、楽器はモジャンでした。ミュゼットとシングルトーンを使い分けて、ギターがソロを取るとき以外は、左手は使わない。情けなかったのは最前列で目を凝らしていたけれども右手の指使いが理解できなかったこと、もしかしたらベルギー式なのかもしれないといってみたりして。あ、ベースは3列の短三度があるやつで、僕の楽器と同じでした。  最後に、「モントーバンの火」について曲目解説でモントーバンがドイツに焼き尽くされたのを忘れないためのたいとるだとあって、初めて納得がいきました。でもこれって、名古屋の巨匠の説に反するんだけれども…。
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PASSION ACCORDEON

2004年10月30日 17:06

 YTT に注文したCDがどっと届く。「おまけ」に同封されていたものに、UNIVERSAL のCDシリーズの宣伝パンフレットがありました。今年の4月に出ていたんですね。こういうのが。そういえばこのジャケットを M...in France で見たような気もするけれど…。 ラインナップが、 Freddy Balta avec Michel Magne et son orchestre Joss Baselli: Pop quartet et Cie Louis Corchia: son accordeon et son orhcestre Jack Dauvil: Souvenir musette Edouard Duleu: son accordeon et son orhcestre Maurice Larcange: Joue Aznavour et Trenet Maurice Larcange: Joue Becaud et Legrand Luis Ledrich: son accordeon et son orhcestre Tony Murena: Fe^te Musette Robert Trabucco: Comme au bal Andre Verchuren: Les increvables No.1 et No.2 Charles Verstraete: Hors serie Charles Verstraete: Dans les doits 知らない人がいっぱいいるよぉ!と思ったら「今日フランスではアマチュアとプロで35万人のアコーディオニストがレギュラーで演奏しています」だというし、「真に歴史的な録音が結構含まれていて大部分は初めてCD復刻」ですって。 例えばトニ・ミュレナにしたところで「自作の『冷たいワルツ』『パッシォン』『アディオス・セヴィラ』を等を再び取り上げ、このコンピレーションの60年代の再録音ヴァージョンはCD化されていない」というし、不勉強で初めて聞く名前でイメージが結べないフレディ・バルタさんは「気品と教養をアコーディオンに与え」「一派をなしている」そうで、「ミッシェル・マーニュ・オーケストラでミシェル・コロンビエのアレンジでアルバムを出したアルバムタイトルも「パリミュゼット」を特別に初めて復刻!」 う~ん。解説を読むと全部欲しくなるなあ。廉価盤みたいだし、全部でいくらになるんだろう。

Djangoを称揚する

2004年10月29日 00:50

 奈良という地方都市で頑張っているレコード店がホームページブログを持っているのを発見しました。この店では何回も買い物をしたことがあります。大体店主のお薦めを買っています。それに大当たりがあるので一目も二目も置いていて、どこかでなんかの形で紹介できればと以前から思っていました。いまは絶滅しつつあるインタラクティブなショップです。基本的にフレンチにフレンドリーな渋谷系のお店です。今回もブログをしみじみと読んでいろいろ勉強になりました。  とりあえず知らなかった/欲しくなったアイテムの紹介記事を一つトラックバックしておきます。実はトラックバックは初めてでうまくいくかな? 他にも欲しいものがいろいろありました。在庫があればよろしく。来月2日にお店にお邪魔する予定です。さて、店長には僕が誰だかわかるでしょうか。

東京アコーディオン教室(金子万久先生)レッスン

2004年10月28日 00:20

 今週は見事に練習不足で、伴奏法の「すばらしき放浪者」も「オーソレミオ」もダメダメでした。レッスン中に進歩しているようではだめですね。それだけテンションが上がるといえなくもないのですが。  しかし、すかさずにレベルを上げるのが先生の怖さです。「オーソレミオ」は先生に歌の代わりにメロディーを弾いていただくと、ルパートや矯めが、どんどんすごくなる。ベースソロを入れて、何でこれをしないのかと無言の叱責。「放浪者」は煽りに煽られて完敗です。  ソロは「ティコティコ」。なにをやってもできそうになかったので、一番ヤバイのを聴いて頂きました。結果は…。多少は進歩したつもりのベローズシェイクがポイントだったのですが、そこまでに体力・精神力を使い果たしてベローズシェイクは相変わらずだったのでした。う~ん。

『葦』フレンチナイト#2」開催報告

2004年10月27日 23:16

 『葦』フレンチナイト#2」が無事に終わりました。お客様が10名で、開催側としては次回はもっと集客を計らなければと真剣に考えておりますが、内容は前回に劣らぬものであったと自負しております。次はみなさん、来てくださいね。    さて、第1部は現代のフランス音楽紹介で、前回かけそびれた可愛い子ちゃん歌手を中心にしてみました。メリッサ・マルスとかナディアとかレティツィアとかですね。正直言って葦の店のキャラクターに合わなさすぎて困りました。むしろサウンドチェックでかけた「ワイルド・イズ・ザ・ウィンド(ニーナ・シモン)」(本当はヘレン・メリルを流したかった。後日音源を入手しました。バルバラのカバーとかあっていいですよ。来月は最初に紹介します)とか「ハッピー・トゥギャザー(タートルズ)」といった訳のわからない昔のものの方がはまるんですね。おそらくあの店はFipを流しっぱなしにするといいんだろうな。オビスポ先生のシェリーなんかは平気なんですよね。反応ありました。  第1部の後半はジャンヌ・シェラル紹介。コンスタンタン賞ノミネートの新作ではなくて、第1作をインディーズ時代のアルバムの曲順で流したんですが、これは良かったです。店の雰囲気にも合ったし。  第2部は浅見多恵子さん。急遽御出演頂きましたし、お客様も3人呼んで頂いてありがたいことです。最初がグレコの曲で「魚と小鳥」。続いて「愛の幕切れ」「王様の牢屋」「アプレ・トワ(思い出に生きる)」。最後がイタリアの曲「勿忘草」。アンコールがなんと「黒猫のタンゴ」。「黒猫のタンゴ」は以前にお聞きしたときもビックリしたのですが、2番が語りだったり最後がイタリア語だったりの楽しいアレンジでした。ピアノの宮沢由美さんがタンゴの専門家なのでそれもあって最高でした。最初のグレコも不思議な曲で、全体に不思議な感触の楽しいコンサートでした。お客さんが多いといえないのが申し訳なかったです。  第3部は例によって曲をかけたり歌を歌ったりなのですが、ブリジット・フォンテーヌの「サンルイ島の街路」を聴いた宮沢さんに「本当にタンゴですね。これは良い。タンゴの人は誰も知らないですよ。これ」と言っていただけました。かけた曲をミュージシャンに褒めてもらえると嬉しいですね。先月はカロジェロの「黒いワシ」が評判良かったし、由美ちゃんに如何に受けるかが目標のひとつですね。  歌の方は、不肖「かっち」の伴奏の不出来が目立って散々だったのですが、浅見さんのお友達が1曲歌って下さったのが素晴らしかったです。前回のフレンチナイトから参加のFさんは「ばら色の人生」と「アタンバタン」を披露。どちらもピアニストがもっと良ければと練習を誓いました。せめて歌手のキーで弾けないとまずい。マスター永井さんの「ラ・ボエーム」も良かった。ピアノは歌の後をよたよたついて歩いていましたが、歌は良かった。  さて、来月は歌手に「やまもと俊子」さんをお迎えします。今月いらっしゃれなかった方も是非おいで下さい。フランス最新音楽紹介は、YTTツシマさんのコンピレーションからおいしいところをいただこうと思っています。これは今月もそのつもりだったのですが、間に合わなかったのです。来月こそ人の褌で相撲を取るつもり。

duos for classical accordions CRABB-DRAUGSVOLL (EMI CLASSICS)

2004年10月25日 22:13

 コンサートの印象も消えぬうちに、アマゾンからCDが届きました。アマゾン偉い。  『ペトルーシュカ』は1947年ヴァージョンでしたね。これはスコアを探して本格的にチェックしないと納得できないなぁ。  ライナーの文章(copyright JAMES CRABB & GEIR DRAUGSVOLLだからアーティスト自らの手になるのでしょうね)は例の「単なるおもちゃ」というグローブ音楽事典や「屠殺される豚の鳴き声に似た音色」というグリーグの言葉の引用に始まっています。これで『悪魔の辞典』が引用されれば完璧ですね。  つまり、そーゆーのは水夫の手風琴のイメージで、現在の進化したアコーディオンはこんなにすごいんだぞぉという論法ですね。さらにコードボタンからフリーベースに進化して「今では他のキーボードと同じ可能性が奏者には開けているのですよ理屈の上では」となり「クラシカルアコーディオンが生まれたぁ」と宣言しています。  でもねぇ、「ストラヴィンスキーとムソルグスキーはロシアの伝統音楽を用いていて、それは彼らの音楽の大きな部分を支配的に影響しているのです。アコーディオンはロシアのフォークミュージックではまさにロシア的な要素で、だからこそ今回のレコーディングで彼らの作品をアコーディオンヴァージョンに置き換える可能性を探るのが当然に思われたのです」なんて言っているんですね。  フリーベースは、古いアコーディオンとは違うんだぞぉ!と言いながら、古いアコーディオンの遺産で仕事してるじゃん。てのは意地悪かな? それにフリーベース・デュオでなくてもカルテットでいいじゃない。と、ますます意地悪。  ライナーにいちゃもんをつけるのはこのくらいにして、音楽は素晴らしいです。今書いたばかりのことと矛盾していますが、あの楽器、あの二人でなければできない音楽なので、ライナーで威張る気持ちもわかります。  楽器は「ピジーニ/バヤンモデル mythos」でした。  コンサートでは演奏しなかったストラヴィンスキーの「タンゴ」が良かった。これまた「実際アコーディオンはタンゴと深い関係があるのでトランスクリプションすることに決めたのですが小品ながら凄く楽しい作業でした」で、フリーベース新しい地平を広げてないじゃないと思うけれども良いものは良いのです。僕も「北緯43度のタンゴ」をトランスクライブしたくなりました。

ジェームズ・クラッブ&ガイル・ドラウグスヴォル

2004年10月23日 18:04

 クラシカル・アコーディオン・デュオを聴きに所沢へ。西武鉄道に乗っていると東京の果てに向かっている気分になりしたが、果たして所沢は埼玉です。  クラシックのアコーディオンを、きちんとコンサートで聴くのはおそらく初めて。この演奏者はコンサートと同じレパートリーで既にCDを発表していて噂に聞こえていたし、CDの現物を虞先生の東京アコーディオン文化倶楽部で見たこともあります。金子先生に見せて頂いたベルギーのフェスティバルのパンフレットにもドラウグスヴォル氏の名前があったような。しかしCDは入手できず結局実演で初めて接することになりました。  会場の松明堂音楽ホールはビルの地下にあるのですが、エントランスからお洒落でただ者ではない感じ。先週行った四谷のコア石響といい、昔ではあり得ないような場所が増えました。地下にある小ホールでプログラムも凝っている。これって今は亡き渋谷ジャンジャンとコンセプトは同じなのだけれども、かつて無かった贅沢さが醸し出されています。しかも埼玉。  コンサートが始まってびっくりしたのは楽器がボタン式だったこと。クラシック=ピアノ鍵盤という刷り込みがあったんですね。イギリス人とノルウェー人のお二方は大変に体格良く、髪型はスキンヘッド風。黒シャツ黒ズボン。一言で言って迫力です。ピジーニのコンヴァーターのハイエンドモデルをフリーベースで演奏されていました。お揃いなのですが、なぜかエンブレム(現行モデルと違って小振りで機種名?もはいっているもの)が逆についていました。80席のホールの最前列は細かいところまでよく見えるのです。  最初の曲はストラヴィンスキーの『ペトルーシュカ』。現在パリ留学中の、のだめちゃんがコンクールの最後に弾いた『~からの3楽章』ではなくて、オリジナルのバレエ音楽、47年の3管編成か11年初演の4管編成かがわからないのですが(オーケストレーションは4管板だと思ったけれども、メロディーの流れが47年版っぽかった)オーケストラヴァージョンを忠実かつ大胆に編曲しています。これはリストによるベートーヴェンの交響曲のトランスクリプションと同じ趣で、アコーディオンの名人芸としても楽しめるし原曲を知っていれば楽しさ倍増。木管楽器の掛け合いがフリーベース・アコーディオンならではの右手と左手の振り分けだったり、本来ソロとオブリガートなのを一人で片手で弾いてみせたり。  実は『ペトルーシュカ』は僕が一番好きなクラシック曲の一つなんですね。ハイティーンの頃に死ぬほどで聞き込みました。スコアも買った。音楽之友社とか全音でない洋書のスコアを最初に買った曲のような気がします。驚いたことに全部覚えてました。声に出しはしなかったけれど、とにかくずっと一緒に歌ってました。変拍子の構造とか、繰り返しが何回あってトゥッティがどーんと入るとか、対旋律がああなっているとか、当たり前だけれども自分の思うとおりに音楽が進むんで、ご機嫌でした。後半になるとスコアの版面さえも脳裏に浮かんでヤヴァイくらい。そういえば昔も思ってたのですが、あの曲だったら指揮できるかもしれない。周りからは怖い客に見えたかもしれないけれど、熱く聴いていたのは奏者に伝わって喜んでもらえたのではと思っています。  編曲も演奏も文句ありませんね。打楽器のパートは楽器をたたいてパーカッシブに表現され(ピジーニのグリルがへろへろになってました)、演奏ではなくて顔の表情を使ったり、二人が顔を見合わせたり、体を大きく動かしたりのパフォーマンス要素も楽しかった。白眉だったのは「ペトルーシュカの死」のゲネラル・パウゼでエア・ボタンを押して蛇腹を開ききって奏者が動きを止めたところ。ああいう表現もあるんですね。  前半の残りはピアソラで「オブリビオン」と「リベルタンゴ」。4手が全開だったストラビンスキーに対して、メロディー担当のベースボタンは使われず、なんだかんだいってもポピュラー音楽はクラシックに比べれば構造が簡単なのだなぁと思わされました。メロディーの表情、特にダイナミックスが素晴らしく、大曲のあとなのでリラックスして美しい音楽でした。  休憩後が『展覧会の絵』。このプログラムは順当だなと感じました。なにしろ『ペトルーシュカ』は難曲だし体力があるうちに決めたいところでしょう。『展覧会の絵』は派手で見せ場があって盛り上がって終わるし。こちらはムソルグスキーのピアノ曲を元にして、ラヴェルの管弦楽版の香りもときには偲ばせる編曲だったのかな? 音楽よりも演奏を聴く余裕がこちらにもあって、特に後半は和音でオクターブをがんがん跳躍したり凄いアルペジオ、スケールとピアニスティックなダイナミスムを堪能させる演奏でした。指使いを参考にしたりもできました。何故かベースボタンがひっこんだままになっていたり、それがいつの間にか戻っていたりも観察できました。やはりあれだけ激しい演奏だと楽器も疲弊するんですね。  プログラムの最後は、やはりピアソラ。「天使のミロンガ」と「エスカロ(鮫)」。演奏後に譜面台を覗いたら、メロディーはヴァイオリンの楽譜だったので、伴奏を一人で作っていた左の少し若く見える方(と言っても同い年らしいのですが)が編曲者のクラッブ氏なのでしょうか。ちなみに大曲は二人の編曲でしっかり譜面が書かれているようでした。あれ出版されているのならば欲しい。  80人とは思えない拍手喝采の中のアンコールは「ブルガリアのフォークミュージック」。キャオ教授ならば曲名がわかるんでしょうね。2人は同じく拍手の中舞台を歩み去ってコンサートは終わりました。  超絶技巧という触れ込みの2人でしたが、聴き終わって印象に残るのは音楽性の高さと曲の良さです。確かに技術は盤石で、例えばベロウズ・シェイクなどとんでもないのですが、それが特出しない。曲の必然性の中で用いられる。いやぁ、良いものを聴きました。あの二人のフォーマットは完成しているし、まだ三十代なので、ずっとこのレパートリーを磨き続けてくれればそれでいいとさえ思います。で、また来日したら聴きに行きます。世界のどこかの街でたまたまコンサートをしていたりしても、それはそれは素敵なことでしょう。  どういうわけだかアマゾンで入手可能になっていました。しかも885円。さっそく注文しました。もう一度聴けるのとライナーを読むのが楽しみです。

東京アコーディオン教室(金子万久先生)レッスン

2004年10月21日 23:27

 毎週木曜日のレッスンが台風とぶつかったらどうしようと心配だったのですが、雨も上がり、今週も無事に本駒込へ。  アルペジオも終わり、伴奏法の「素晴らしき放浪者」を始める前に「伴奏法をやっているのはあなたの希望なんですからね」と念を押されてしまいました。そのくらい進歩が遅いのです。今週は「練習してもうまくいかないので、いらいらして練習がうまくいかない」悪循環を克服すべく、メトロノームを使って、ゆっくりゆっくりさらってレッスンに臨みました。一人で弾くのは、それなりの成果をお見せできたと思ったのですが、先生がメロディーで入って煽る煽る。玉砕です。玉砕して伴奏が弾けなくなると、先生が全部弾いてしまう。  それでも次の課題をいただけました:「オーソレミオ」。リズムは何ですかという問いに答えられずにいたら、カルメンのハバネラを弾いて頂きました。得をした気持ちです。  もう1曲は「チャルダッシュ」。楽器を鳴らすことについてのコメントをいただき、これも充実のレッスンでした。  レッスンの終わりに、「今日は時間が早く過ぎたけれども、遅れていらっしゃいました?」と先生。いいえ、今日もいつも通りに伺いました。レッスン前のお話もほとんど無く始まりました。それだけ充実していたということなんですよ。  それだけに、ご指摘は厳しく結構へこみますが、良い気分です。

新・美空ひばり物語

2004年10月20日 23:12

 御存知のように台風のさなかだったのですが板橋で舞台「新・美空ひばり物語」を見てきました。ショーやコンサートのシーンがふんだんに織り込まれていました。これはヴァリエテの話題ですね。  実は、出演者の方が葦のマスター永井さんのご友人なのです。葦で御一緒したところゲネプロの客席にお邪魔させて頂いけることになりました。ただで行ける機会は逃さないのは確かですが、ただでなければ行かないというのではないですよ。今週も来週も週末は自腹のコンサートに行く予定です。  で、商業演劇。おそらく10年ぶりですね。前回は明治座で三木のり平氏が演出だったことは憶えているのですが、さて座長はだれだったか。そんな遠い記憶です。  美術にしても演技にしても演出にしてもその他スタッフにしても、大人が本気で作っている舞台は立派です。良いものを見せて頂きました。  実際の美空ひばりの映像や音楽が使われているので、一種の当て振り、口パクなのですが、主演の浅茅さんが特に見事で、「歌う身体」が見事に再現されていて、最後など舞台で歌うシーンが直接スクリーンの映像に引き継がれて違和感を感じさせないのは流石。  便宜を図って頂いた方は、ファーストシーンでひばりさんのお父さんと絡む役で登場。続いてお母さんが病気のシーン、最後はドーム公演でスタッフジャンパーを着てと、それぞれ違う役で出演されていて、美空ひばり一家の守護妖精のようでした。それから本人の役で出ていらした雪村いずみさんが、やはり素晴らしい存在感でした。

葦のこと

2004年10月19日 21:35

 私たちの「フレンチ・ナイト」の場所を提供して頂いている、蔵前の喫茶「葦」についてまとめておきたいと思います。 喫茶「葦」〒111-0051 東京都台東区蔵前4-5-10tel.03-3861-4674 地図はこちら  場所は「国際通りと江戸通りが合流する蔵前1丁目交差点のすぐ北側国道6号の西側、中華料理店の地下。浅草線の蔵前から行くと江戸通りに出て通りの反対側」で、中華料理店の地下になります。カナダドライの電飾行灯が出ている他、メルヘンなイラストの丸い看板も下がっています。階段を降りると不安になりますが、どんどん降りましょう。怖い場所ではありません。  朝は8時より営業。モーニングがあります。昼はランチ。夜の営業は飲み放題食べ放題の1,000円。飲物は基本的に焼酎ですが、ワインがあること、別料金でビールが飲めることもあります。食べ物は大皿のスパゲチや肉じゃがを勝手に取るという、お洒落にいってタパス、普通にいってバイキング。  マスターの永井明氏は、コーラス、居合い、書をされるマルチな趣味人で、山のガイドもされています。山歩き講座の予定はこちらをご覧ください。  更新が止まっているようなのですが、常連の方が運営されているホームページがあります。ホームページ内の「あしっど掲示板」は機能しているようです。

Swing Niglots feat. 山本佳史 from Dr Swing

2004年10月17日 23:50

 外食にしては遠すぎるし、気分転換にしては時間を取りすぎるけれども、三鷹のベーグル屋さんへマヌーシュ・スヰングを聴きに。  Swing Niglots はキャオ教授との共演も含めて、もう何回目か。客演の山本氏は関西の Dr Swing のバンマスでソロギターの人。Dr Swing が東京で演奏するというので銀座のライブハウスに赴いたところ、お目当てのアコーディオンは来なかったけれども、山本さんのテクニックに魅了され、もう一度聴きたいとずっと思っていたのです。  今日の Swing Niglots は、イケメンのヴァイオリニストはいるけれども、フランス人のリズムギタリストは欠席。もう一つの売りであるベーシスト氏の楽しいMCも「お客さんがお酒を飲んでないと辛い」「関西の人を迎えてはギャグが…」と停滞しがち。それでも、リーダーの伊東さんが山本さんを「このジャンルでは日本を代表する奏者」と紹介したときに「オリンピックにも出場しました」と茶々を入れたのは冴えてました。  昨日もライブがあったらしいし、昼間は井の頭公園でのセッション大会があったらしく、そこからの流れのお客さんも多く、全体にまったりとリラックスしたアンティームなライブ。観客数17。後半は15。  曲はジャンゴが中心で、ミュゼットや、ジャズのスタンダードも。  お目当ての山本氏も弦を張り替えたせいか、なかなか調子が出ないご様子でした。でも第2セットの2曲目「ラ・ジタン」のリードを一人で弾き倒したあたりからは全開。彼のソロはフレーズの決まり感が素晴らしく、前回に引き続いて「これって鉄線描だ」と思いました。鉄筆で彫り込むような強いフレーズがビシバシ決まるのが快感です。  それからバッキングを演奏中に興が乗ると発せられる掛け声が格好いい。ベースのフセイン北島氏の MC への「もうええよ」という鋭いつっこみも良かった。流石関西人。  第2ステージでは山本氏の手許が見えたので、それも演奏に臨場感を感じた理由かもしれません。外を通る人たちにも演奏が聞こえる店で、聴きながら通る人たちが興味深そうで幸せそうだったのも印象的でした。ちょっと遠回りして店をのぞいてく人もずいぶんいました。踊りながら歩いていた子どもも見た。本当に近所にああいう店があって夕食や気分転換に出かけられればいいんだけれどなぁ。

office JONDOMAR presents vol.1 鈴木亜紀 見聞録 LIVE & FIESTA

2004年10月16日 16:27

 夕方に家を出ると空気がとても涼しく寒いくらい。日本は四季が巡るので、「ああ、この感じは以前あったな」と絶妙に思う日があります。そんな、「秋になった」ことを実感する日でした。だいたいそういう日は日本シリーズの頃で、中学高校の時は体育祭だったものです。それから夕焼けが雲に映って空がばら色。それを反射して街もばら色です。図書館の屋上でばら色の雲が流れるのを見ていたなぁとかしみじみ。会場に着いて開場を待ち開演を待つ間読んでいたのが買ったばかりのアゴタクリストフ。これまた自伝的な感傷的な本で、十分感じやすくなって最高のコンサート。亜紀さんを聴いたセンチメンタルな秋の夜でした。  このウェブログの趣旨は「アコーディオン演奏とヴァリエテ・フランセーズ(フランスのポピュラー音楽全般)愛好の記録」です。プライヴェイトなことはもちろん書きません。映画とか本も。アコーディオンとフランス以外の音楽のことも扱わないつもりでした。昨日付の記事も「日本のシャンソン」なのでぎりぎりだなと思ってました。でも今日はいろいろ越境します。  表記のコンサートは、日本のシンガーソングライターでピアノ弾き語りの鈴木亜紀さんの総決算的ライブ。マネージメント、プロデュースをすべて自分で行うオフィスの立ち上げ4周年記念の初自主企画だそうで、ベーシスト、パーカッショニスト、アコーディオニストをベストメンバーで従え、入り口ではアルゼンチン旅行記「さくらえび通信」が配られ、曲によっては旅行で撮った写真のプロジェクションが行われ、終演後には画廊のオープニングのようにパーティーでワインと軽食が振る舞われるという丁寧な一夜は、アミューズからデザートまで念を入れたシェフのディナーのようです。  会場は四谷のコア石響。コンサートもできるフリースペースで立地も建物も内装も贅沢で上品。お客様は100人以上入っていたと思います。ピアノはヤマハのグランド。ピアノ弾き語りって客席に横を向いて歌うんですね。不思議です。前回はエレピだったので正面だったのですが、横顔を見ながら聴く歌もいいものです。  僕は、もうファンなので「とても良かった」としか言いようがありません。これで今後もライブがあれば可能な限り行くでしょう。そういうひとは他に三宅榛名さんしかいません。三宅榛名さんの音楽がどういうもので、どうして好きなのかも説明が難しいのですが、鈴木亜紀さんのことも人にうまく伝えられないような気がします。  そもそもアコーディオニストの良原リエさんのサイトにバッキングをしている人として紹介されていました。なんだか気になってCDを入手すると素晴らしく良い。昨年、江ノ島の水族館で初めてライブに接しました。  音楽的には、ポップスであり、ジャズであり、フラメンコであり、同じスペイン語音楽のフォルクローレでさえあるですが、いろんなものが入り込んで鈴木亜紀の「唄」になっている、これってフランス語でいうところのシャンソンの佇まいですよね。今回はスペイン語の唄も3曲披露されました。僕はフランス語が多少わかるのでスペイン語の唄も「深い嘆き」とかところどころ意味がわかるのですが歌詞がわからなくてもエモーションが強く伝わります。本物です。実は日本語の歌でも、きいていると言葉の表層がどうでもよくなってしまったりします。いろいろぼーっとしてしまって細かいことがわからなくなります。メモを取るなんて思いもよらないので、今日の記述には間違えもあると思います。  本人も自分は情念の世界だととらえているみたいで、今回のライブではいつもは後半の情念を最初に持ってきますと宣言して始められました。そのクライマックスは多分5曲目だった「ブレリアお七」。八百屋お七をモチーフにして女性と恋が歌い上げられます。スタイルは手拍子っていうかパルマ、足拍子のフラメンコのカンタ。絶唱。  それからも直接的な情念の歌でないにしても死生観を語る歌だったりしてテンションはずっと高い。たとえば「人のいろいろ」という説明しがたい歌。転生と人生観と恋愛を語る歌の前のMCが「いつなんどき死んでしまうかもしれないと思って生きないと、生きているのが勿体ないと思うので」。う~ん。  アンコールでは、魚河岸のシャツを着て故郷焼津のお祭りの歌が歌われ、最後はキャリアの原点として選ばれたであろう「海がみえるよ」。  風景と生きること死ぬこと強い気持ちが、金色に煌めく一夜でした。  コンサート後は本当にパーティーで、ワインと軽食が結構ふんだんに出され、一人で行った僕は間が持たず、なんだか業界の人が多くてみんな知り合いな感じだったし、良原さんに渡辺楽器がお休みだと困りますねとかご挨拶(別に知人ではなく以前のコンサートで「同じアコーディオニスト」としてホームページ見てますと話しかけたことがあるだけ)してからは、ああ亜紀さんいるなあ歩いてるなぁ話してるなぁどうして歌っているときより小柄にみえるんだろうと眺めるだけ(ファンだから亜紀さんには恥ずかしくて声は掛けられない)で、ただただ飲み食いしてたのですが、オリジナル手ぬぐいを記念に購入してサインを貰い「手ぬぐい買ったから今度は和服で来ます(意味不明)」とか「江ノ島ではクラゲの前で聞きました」とか「今度はハムカツサンド(そういうタイトルの歌があるのです)歌ってください」とかお話しして(きっかけがあれば厚かましい)オッケーと言ってもらえて楽しく帰路につきました。なんだか滅茶苦茶道に迷った(多分酔っていた)のですが10分ほど彷徨っていたら嘘のように四ツ谷駅前。帰宅途中にハムカツサンドを買って帰って食べたのはお約束。 付記:三宅榛名さんは現代音楽の作曲家でピアニストです。曲によってはキーボードを扱われたり、トイピアノ、歌も。驚くべきことに僕は4半世紀ライブに接しています。今週横浜でコンサートがあったんですね。全く気付いてなくて、さっき検索して初めて知り結構落ち込みました。本来は行かれない日だったから、あとで知ってもどうってことなかった筈なのですが、何故かその日は仕事がキャンセルになって早く帰れてたのです。だれかファンサイトを作ってスケジュールを把握しててくれないかしらん。

小林淳子先生のコンサート

2004年10月15日 00:52

 いっしょにイベントをしているシャンソン歌手清原まりこさんの師匠、小林淳子先生のお教室の発表会に行きませんかと清原さんにチケットをいただきました。場所は住吉のティアラ江東小ホール。フレンチ・ナイトで始めてご一緒し、前日に葦で再会したF嬢、葦のマスター永井明ご夫妻と一緒に聴いた、こころで歌うシャンソン@ふぁみーゆ CONCERT VOL.13「10月の風の中で…。」は、いろいろ考えさせられた良い経験でした。  最初に全員で歌う曲「風の中で…」。これは小林教室のテーマ曲なのでしょうか。続いて淳子先生の口上がありました。「何か間違って聞こえるかもしれませんが全ては芸術なのです。」僕は芸術は苦手なので、ちょっと困りました。ただの芸、あるいは音楽で十分ですぅ。  ピアノが「葦」フレンチ・ナイトでもお世話になっている宮沢由美さんで、オブリガートやソロでシンセサイザーの方もいらして伴奏を研究しつつある僕には参考になったのですが、だんだんと芸術にノックアウトな感じです。でも、少しずつみえてきたものがあります。それは、清原まりこさんが小林流の一員なのだということです。小林教室のみなさんが体現しているものが、まりこさんには、もっとはっきりと感じられるのだけれどなんだろうと、思っていたらみなさんの歌が終わり、淳子先生のご挨拶です。  このコンサートは最後に先生のコーナーがあって4曲歌われました。これは発表会としては異例なことのようでした。それはそうですよね。先生が最後に圧倒的な存在感を示したら主役になりますからね。でもそれ以上に、しばらく指導はなさっていても人前で歌うことを止めていた淳子先生が、このようにきちんと歌われること自体が事件だったようです。  ステージの出来はすばらしく、僕が今までに聴いた日本のシャンソンでは明らかに最高レヴェルです。最初はフランス語で「詩人の魂」。フランス語はほぼ完璧ですし、表現は実に上等なものです。2曲目が日本語の「貴婦人」。バルバラのドゥルオです。原曲では4分なのが日本語にすると12分と紹介されました。日本語のシャンソンが原曲より長くなるのは考察に値する問題です。これまたすさまじい迫力で、僕は始まるときに時計を見ていて本当に12分なのかを確認しようと思ったのですが、終わったときはそれどころではありませんでした。息つく間もなく、バンドネオンの音色のキーボードと本職宮沢さんのラテンなピアノでアレンジされた「ラストダンスは私に」。これは芸と趣向ですね。歌だけでなく振りも工夫されていて、淳子先生ご自身による舞台美術も相俟って総合的完成度を見せつけます。ラストは自作の「だから私は歌うの」。ルフランはフランス語で VOILA POURQUOI JE CHANTE, VOILA POURQUOI JE T’AIME. お見事です。人生観が明確に打ち出され、美空ひばりでいえば「川の流れのように」。シナトラの「マイウェイ」のよう。この曲だけ打ち込みだったので「せっかくのライブなのになぜ」と感じましたが、そう思うのは了見の狭さでしょう。ラスボス登場の大団円です。  いやぁ、いいもの見せて頂きました。門下生のみなさんや、今回は出演されなかった清原さんの目指す線上に、真打ち小林先生がいらっしゃいます。もちろん先生の表現は次元が違いますし、清原さんは林檎が良くないのかちょっとずれようとしているみたいですが、それは些細なことで、はっきりとエコールの存在を感じます。  意外なことに淳子先生の歌を聴いているときに、僕の脳裏に想起されたのは、あの「エヴァンゲリオン」でした。日本のシャンソンは「エヴァ」なのかもしれない。とか、日本のシャンソンの最高峰が美輪明宏氏であったり、故越路吹雪であったり、金子由香利さん、石井好子さん(これは思いつくままの素人判断なので、しかるべき歌手の方が当然挙げられていないと思います。御容赦ください)であるのは理由のあることかもしれないと、未整理の考えがぐるぐるしました。この問題は考えてみたいし、もしかすると邦訳シャンソンが原曲より長くなるのとも関係している気がします。  ところで、「貴婦人」って、ちょっとまずい感じがします。30年前に二十歳で嫁いできた人は今50歳じゃないですか。50歳の人を老婦人と読んで良いのか。それから「貴婦人」でも他の歌でもお色気的な部分の歌詞が生々しく感じられて、ちょっと恥ずかしいのはどうしてなのでしょう。これも日本語シャンソンの問題として考えてみようかなと思っています。

東京アコーディオン教室(金子万久先生)レッスン

2004年10月14日 16:06

 今日も金子教室に行ってきました。練習が十分でないと一週間が経つのが早い! 練習会の報告や、V-Accordion の話などもしましたが…。  伴奏法の「きままな放浪者」は、多少の感じはつかみつつあるとはいえ「もう1週」。  曲は「チャルダッシュ」でした。「フリスカは曲が入ったが、ラッサンはまだまだ」。  「ティコティコ」はなし。喜んで良いのか、悲しむべきか。  ほとんど進歩が感じられません。 「ボタンにしてから練習しても上達が遅いのですが」 「ボタンは難しいという先入観が邪魔をするということもある」  出来が悪いと報告することもありません。  先生のDVD(「どういうわけだか問い合わせがあるんだよ」とおっしゃいますが、それは広島の加藤先生のホームページに載っちゃったからですよ。僕も帰宅してさっき知りました)をゲットできたのが一番の収穫だったのではレッスン的には悲しすぎでした。臥薪嘗胆で捲土重来だぁ! (大袈裟)

coba & Bellows Lovers meet the ROLAND V-Accordion. 報告3

2004年10月13日 16:07

 10月9日台風の最中にあった新楽器のお披露目に行った報告も最後になります。  デモのステージの「トリ」を飾った coba 氏を論じようと思ったのですが、どうも語るぐらいしかできなさそうです。ちなみに coba の音楽に生で接するのは2回目で、1回目は去年のFMのイベントで箱根の野外ステージという素晴らしい環境でした。coba さんの MC が最初から「ただですけれどもたくさん来てくれてありがとう」だったのが印象的でした。  coba さんはいつもの金髪にボーダーのシャツ、サングラス。バックはアコースティックギターの天野さん、パーカッションの Yoshie さん。曲は「霖雨」「Crepuscule」「フュゲラスの迷走地図」「ゆがんだ時計」の4曲でした。 最初の曲はテレヴィ「おしゃれ関係」のテーマ曲。2曲目からはカホンが聴けて楽しかった。  V-Accordion を聴かせる演奏ではなく、いかに V-Accordion で coba サウンドが出すかを聴かせて頂きました。coba サウンドは確立している、coba の音楽観は確固たるものだと、前回のライヴと同じく思いました。  まず、アコーディオンが音楽の中心にあります。この辺 ELP のキーボードみたいです。それで、アコーディオニストは場を支配する意志を強力に発揮します。  右手の音色は軽く鋭いミュゼット系のトーン。でも曲のメロディーやアドリブのフレーズはミュゼット的でない独自のもの。留学歴もある氏が、どうしてピアノ鍵盤を使い続けたのかがなんとなくわかった気がしました。ボタンで発想するフレーズではないのです。やはりピアノ式とボタン鍵盤は別の楽器なのでしょうか。  左手のベースは迫力。最後の曲の前に「大砲みたいで気持ちいい」とちょっとベースソロのさわりを弾いてみせていらっしゃいましたが、音色もディストーションがかかってアルファ77ばり。  coba ミュージックは、ベース+コードの左手がザクザクと壁を作って、右手がパラノイアックなメロディーを描く。ここまでが一人で作る基本。上物系のパーカッションとか、ヴォーカルとか、ギターのカッティングやソロはオプションなのかな。ご本人のコーラス(こぶ平みたいな声ですね)もあるけれども、あくまでもメインはアコーディオンのメロディー。  後半の2曲は、どちらもサルヴァトール・ダリ(パラノイアック・クリティックの人だ!)絡みの曲で特に「フィゲラスの迷走地図」は演奏も大変そうだけれど、「こんな曲が書けるんだぞ、それで演奏もばっちりだ。どうだ。凄いだろう」感に溢れた力強い名曲でした。前回のステージでも大変印象的で、今回も聴けて興奮しました。  とにかく coba 氏は現在の日本のアコーディオニストでは別格ですね。その気になればミュゼットでもタンゴでもクラシックでもジャズでも人並み以上にできるであろうひとが自分の音楽を追究している姿は感動的。通りがかった人が、どんどん足を止めてお客さんが増えていました。来月のソロ・コンサートに行こうかな? アルバムもきちんと聴いてみようかな?  最後に V-Accordion ですが、新しい可能性の追求はともかく、サブ&まみと coba の音楽を受け止められるのだから「ひと味違うアコーディオン」としてイケルのでは。ボタン式や、小型廉価ヴァージョンも出して欲しいです。それから見た目がもうちょっと高級感があればと思います。アコーディオン=セル張りという先入観から僕が自由になっていないからかもしれません。全く違うコンセプトの外装でも良かったかも。  ローランドという会社は、大阪駅前のビルにショールームがあったのですが、そこでは好きなだけ高価なバッチ式のシンセサイザーをいじらせて貰えたという、大変に恩のある会社です。あのビルには楽譜専門店もあって、子どもの僕には時折行かれるパラダイスでした。その会社が新しいアコーディオンを開発してくれたというのは大変嬉しい事件です。

ジュリエットグレコの新曲

2004年10月12日 23:37

土曜のイベントの coba の良さについて、寝る前になんとか文章にしようかしら、できるかなと思いつつネットで Fip(フランス・アンテール・パリ/お洒落な都会人のラジオ~おじさん向け)を流していたら、なんだか凄いものがかかって手が止まりました。 ベナバールが曲を書いたグレコの新曲。Les beaux jours reviennent。Fipでは昨日かおとといマリアンヌ・フェイスフルの新曲がかかって、そのときも迫力に驚いたけれどもそれ以上。 僕はヴァリエテの人なので王道のシャンソンは詳しくないのですね。バルバラとかピアフとか発見!という感じで領土を広げているところなのです。例えばアダモにはまだちゃんと出会えてなかったりします。グレコなんていうのは弱い部分で、去年だったか若い友人が「お母さんと行ったけれども、とっても良かったですよ」と言ってくれたのだけれども「ふ~ん(若いのに趣味が年寄り臭いな)」と反応できなかったのだ。 で、この新曲にはびっくりした。恥ずかしいけれども人生な感じ。タイトルからして若輩者には手に負えない曲を歌う深い表現。 そういえばもうすぐ来日なんですよね。今度は無理にしても次は行ってみようかと真剣に思ったのでした。ゲンズブールと渡り合えた人はやっぱり違うのね。ベナバールもちょっとスローだけれども手抜き無しです。 と、言う訳で、今日はこれを書き留めておきたくなったので coba は(多分)明日です。

東京アコーディオン協会新宿

2004年10月11日 19:37

 今日は東京アコーディオン協会新宿の練習がありました。これは団体名です。金子万久先生に「東京アコーディオン協会」の名前を使うお許しをいただきました。本当は新宿練習会なのですが名前が長すぎて団体登録できなかったので新宿になりました。  牛込箪笥町の区民センター5階のホール「コンドル」は100人収容可だけあって広々としていました。金子万久門下生とその関係者の7人での練習は明らかにもったいないけれど気持ちよかった。  とりあえず色々なデュエット曲をみんなでさらったところ「なにか今日はこれをやったという曲をやりましょう」ということで「金子教室といえば『天使の飛翔』らしい」という意見を受けて、しばらく個人練習をして「天使の飛翔」。結果は「次こそちゃんとやろう」。  それから各自で1曲ずつ披露したり、練習していて問題のある曲を弾いて貰って、アドバイスを得たり。  仕切りが悪かったりするので、もっとうまくやれば成果がもっと上がるとは思いますが、日頃一人で練習しているので集まって練習の状況を報告するだけでも励みになりますね。  次の練習は12月5日新宿区榎町区民センターを予定しています。来月は確かな結果が報告できると良いのですが…。参加ご希望の方がいらしたらご連絡ください。

coba & Bellows Lovers meet the ROLAND V-Accordion. 報告2

2004年10月10日 23:06

 大楽器祭のイベント「新世代、デジタル・アコーディオン」の発表は、開発者であるイタリア人アコーディオン奏者のデモンストレーションに続いて、全員その新製品を弾いてのミニコンサートがありました。  トップバッターのプラネタリウムのお二人はアコーディオンとエレキベースのインストのデュオ。2曲演奏の最初の曲はハモンドオルガンやヴォイス(スキャットのコーラス)といった音色も使ったリズミカルな曲で、お二人がかぶっていた帽子のせいか「できるかな」みたいな印象。前でのっぽさんとゴン太くんになんかしてて欲しくなっちゃいました。この曲は普通のアコーディオンでは決してできないアレンジだったので、あの演奏で初めて聴かせていただいたプラネタリウムの音楽を判断してはいけないかな。2曲目はケルト風に始まったエスニック風ニューエイジ風プログレ(フリップ&イーノ)風の曲で、これも V-Accordion を聴かせる曲に思われました。  次は、ベロウズ・ラバーズの中堅バッター「サブ&まみ」で、田ノ岡三郎氏は僕が一番多く様々な状況で実演に接しているアコーディオニストです。最初は上野公園で、それから地下鉄の構内、デパートの店内やホテルのロビーでも聴いたし、レストランや友人の結婚パーティーでも。もちろんライブハウス、それから画廊。  曲目は4曲で、「シェリト・リンド」(メキシコ民謡)「ジャヴァネーズ」(ゲンズブール)「ウィンディ・ワルツ」(曲名は聞き違えているかもしれません。オリジナル曲でおそらくサブちゃんの作曲)「トリステーザ」(ボサノヴァ)。なるほどテキーラ・シスターズという1曲目は、最後にバンジョーの音色が使われていましたが、後はアコーディオンの音で普通のアコースティックアコーディオンの演奏とほとんど同じでした。基本的にサブ&まみでは V-Accordion だからこれができる!ということはありませんでした。むしろ普通のアコーディオンと遜色なく使えることを発揮していた印象です。弾き語りのシンガーがグランドピアノも使うし、エレピも弾くといった感じです。それからこの写真を見て頂ければわかるのですが、サブ&まみのお二人は体格がずいぶん違うんですね。いつもはサブちゃんがエクセルシャーのコンティネンタル(横森先生と同じ楽器です)でまみちゃんはフルサイズでないのですが、当然色違いでも同じサイズの楽器でしたから体格差が強調されていました。女性用に96ベースとか、ボタン式とかヴァリエーションは増えないのかな?  ところで、おそらく初めて聴いたサブちゃんの曲は、僕が好きな「アドリエンヌ」とかの様に素直で繊細なメロディーでサブちゃんらしくていい感じでした。あと、今回はサブ&まみがサブ&まみである存在理由、まみちゃんの存在感を強く感じました。デュオの産みの親である永瀧達治先生も、まみちゃんのメロディーを弾く才能を評価されていましたが、サブちゃんが基本的に一人で作り上げる音楽に骨太のメロディーを乗せるのは誰にでもできることではないと思います。サブちゃんが作り上げたキャンバスにグイグイと線画を描く感じ。まみちゃんはファッションに関するポリシーもはっきりしていて、初めて会ったときの彼女は渋谷の M... in France の店員さんだったのですが、フレンチポップスのCD専門店にベレー帽とボーダーのシャツの美人がいらしたので、このコスチュームは店の方針に違いない!と思ったのでしたが、彼女の趣味だったで適材適所だと思ったのを覚えています。それと同じで、サブ&まみはバランスの取れたいいコンビになってますね。ずっと続けて欲しいものです。  なんだか長くなりました。次はイベントの真打ち coba 氏(上のサブまみ体格写真では真ん中に写って比較対象になってしまってます)の演奏について書きます。いや、これが凄かったんですよ。

coba & Bellows Lovers meet the ROLAND V-Accordion. 報告1

2004年10月09日 00:22

今日は大野修平先生の「シャンソンのベルエポック」講座の日で金子万久先生が「私も行くから行かないかね」といって下さったこのイベントは見送りと思っていたのですが、台風のおかげで大野教室は休講だったのでした。 という訳で行ってきました V-Accordion お披露目会。さぶちゃんからもお誘いのメールを貰ったので行けて本当に良かった。 4時半からのイベントだったのですが最初の30分はアコーディオニストであり開発プロジェクトリーダーの Luigi Bruti 氏のデモンストレーション。「ガレージ・タンゴ」なる曲のソロ(バックは打ち込み)で始まりました。 続いて、V-Accordion の真骨頂である世界のアコーディオンがこの1台でのコーナー。 クラシックアコーディオン、ジャズ、イタリアンフォーク(ナポリのゴンドラな音楽)、ウィーン風なのかなスタイリッシュハーモニカ+チューバ、ミュゼット、ケイジャン、バンドネオンと続きました。大喝采だったのはウィーン風とイタリアン。やっぱりブリュティ氏はイタリア人なので、その辺は1フレーズでも聴衆を魅了しました。逆に他のセッティングはピンとこなかった。特にケイジャンは「それがケイジャン?」という感じだったし、バンドネオンにもあるディアトニックで蛇腹を切り返す「どんなフレーズもベロウズ・シェイクの迫力だぜ」な感じは難しいのかな? 電子的な再現は。 それから「モダーン・ポルカ」という曲がやはり打ち込みっぽいバックトラックで演奏されましたが、ああいう「僕は自動的なんだよ」という音楽はちょっと苦手でした。クラフトワークぐらいに自動的になると好きなんですが。 で、様々なオーケストラ楽器をサンプリング音源でのコーナーでした。最初はトランペット、トロンボーン、サキソフォーンで、それらしいといえばそれらしく違うといえば違う感じ。次はハーモニカ。アフタータッチでビブラートがかかるのを見せつけました。続くフルートではベロウで音色のコントロールができることのデモでした。さらにヴァイオリンが披露されましたが、これは音楽的というよりも曲芸的でしたね。ものすごく感心したのですが。最後がスキャットでサンプリングのジャズヴォーカルなんですよ。でもこれも面白いが多用するとまずい感じでした。 「リベルタンゴ」の刻みのリフがバンドネオンで、カウンターメロディ(ヨー・ヨー・マがチェロで弾くあれ)がヴァイオリンで、ベースがウッドベースで左手コードがアコーディオンの音色の一人三重奏状態。これもデモ演奏で僕は楽器より音楽が聴きたいと思ったものです。 最後は Volo del Ccabrome。「熊蜂の飛行」。英語だと Flying of the battle bee っていうんですね。これもいかにもなデモ演奏だなという印象です。せっかくの生演奏だからカラオケ伴奏ではもったいない。 なんか否定的なコメントだと受け取られるかもしれませんが、実は V-Accordion にはかなりの可能性を感じました。それは、次回以降。ってなんだか文章の運びがいやらしくなってますね。でも「ローランドさんブログで紹介したいからヴィーアコーディオン(と開発者は発音していました)貸してもらえませんか、貰ってもいいです」なんて書かないから大丈夫かな? それはさておき11月になったら楽器屋さんに試奏に行ってここでも報告しますね。

「『葦』フレンチナイト#1」開催報告5(最終回)

2004年10月08日 00:18

 イベントの第3部は、なんでもありで題して「ポプリ」。コンサートから見れば打ち上げですし、「葦」は通常営業だから、歌いたい人は歌い喋りたい人は喋り、飲んで食べて夜は更けるいつも通りといえばいつも通り。  とりあえずは曲をかけました。   戸川純:さよならをおしえて   Grace Jones: I've Seen That Face Before (Libertango)   France Gall: L'Orage   Calogero: L'aigle Noir  戸川純は清原さんのリクエストで宮沢由美さんに聴かせたいから。続く3曲はカヴァーばかりで正直ひねりすぎ。亀井さんに、こういうときは普通の曲をかけた方が良いよと「黒いワシ」のときに言われてしまい反省。でも宮沢さんには「エックスジャパンみたい」と好評だったんだけどなぁカロジェロ。  そこで、シャンソニエでレギュラーでうたってらっしゃる中野さんの登場です。プロに歌って貰っちゃ悪い、だいたい僕がピアノを弾いていいのか。だが、そもそも中野さんの「愛の讃歌」は初見では弾けなかった。シャープが5つもあるんだから。結局宮沢さんにピアノをお願いして事無きを得ました。プロのピアニストにもサーヴィスで弾いて貰って、いいのかなぁ。とまた反省。中野さんは歌ったのではなくてフランス語の発音を僕にチェックして貰うのだからノーギャラという理屈をつけて、じゃあ僕もレッスンではなくてノーギャラで発音のアドヴァイスをしましょうかと。  でもそれからは、なし崩しで宮沢さんには亀井さんの歌も伴奏して貰うし、その前には僕がアコーディオンで「バラ色の人生」を弾いたような気もするし、Birkin, Clerc, Souchon の La Javannaise とかオーディション系新人 Steeve Estatof の Le sud を流したり、結局中野さんはその後も僕のピアノで「キーが違うからお遊びよ」といいながら「ろくでなし」を歌ってくださったし、ネットで知って来てくださった初対面でシャンソン勉強中のFさんには僕のぼろぼろの伴奏でアタンバタンや「さよならを教えて」を可愛く歌っていただいて、しかもこれがフランス語。そういえば大学生のSちゃんはピアノ独奏でジャヴァネーズを披露していたな。上品で良かったな。亀井さんのやたら曲数の多い数小節ずつのメドレー曲のピアノ伴奏もなんとか弾けて良かった良かった、マスターの永井さんの相変わらず巧い歌も聴けました。こういうことが僕の記憶の中で渾然一体となって思い出になっています。次第次第に人は去り、ワインはどんどんと飲まれ、僕は終電に乗れずにタクシーで帰ったのでした。そういえばSちゃんのリクエスト:ナディアのエセパルティで始めてBGMに夜が更けてから流そうと思ったアイドル特集は流しそびれました。ラインナップは Nadiya, Priscilla, Eve Angeli, Lorie, Leslie, Jenifer, Chimene Badi, Laetizia だったんだよ…。新しい曲が聴きたいといっていた若干名の若者の皆さんごめんなさい。  主催者側があんまり楽しんじゃいけないのかもしれないけれど、すごく楽しかったんですよぉ。楽しそうだなと思った人は#2に来てください。延々と引っ張りました第1回「葦」フレンチナイトの報告は今回で終わりです。

東京アコーディオン教室(金子万久先生)レッスン

2004年10月07日 22:44

 今週も「気ままな放浪者」で伴奏法をご教授頂きました。もう、言うことは言ったから後は練習に励みなさいという感じになり、楽譜もいただいたので、あとはやるだけだという気分ですね。というか気分だけではなくて実際にそうなので、ここで怠けていては見捨てられそうな恐怖があります。先生は「伴奏には他にもパターンがあって、それもやりたいのだが」とおっしゃるので、どうも今日の出来が良ければ、そこに進めたような気がします。残念だけれども仕方がない。  そして「ティコティコ」を今週はやりました。これまた「しなければならないことがわかっていてもすぐにできる訳ではなくてあとは慣れが必要」な世界で、なかなかできなくてすみませんとは思いますが、謝っていても意味がないので、精一杯弾いてきました。でもやっぱり全然ダメで、もういちどベローズシェイクの基本事項を一緒に確認して頂けました。「○○さんはベースを押し引きの違うところに入れるパターンがもうできるよ」と煽られましたが…。  それで、「固いなぁ。終わってお茶飲んでる時みたいな自然な顔で弾けると良いんだが」といわれても「それは余裕がないのです」とは言い返せませんね。先生もわかっておっしゃるのだから。なんとか余裕綽々で笑顔でレッスンを受けたいものです。  嬉しかったのは、「ティコティコ」は中級の仕上げで、このあとはアコーディオン用の曲をやる、なかなかそこに行く人はいないのだが、というお言葉が頂けたこと。「フロシーニ、マニアンテのオリジナルやアレンジもの」(金子先生の「万久こわもて説法」自分自身のグレードはどの辺?参照)です。これは嬉しい。まず、そこまでいった人たちは、みんなプロ級だし、レッスンはまだ続くのですから。  帰りに後楽園近くの東京アコーディオン文化倶楽部に寄って、虞先生手ずから31日のコンサートジャン・クロード・ローダ(accordion)とジャン・イヴ・デュバントン(guitar)のチケットを購入しました。10月は9日のV-accordionのお披露目にも行かれないのでコンサートは1回しか行けないなぁと思ったけれども、よく考えると9月がちょっと普通じゃなかったんですね。

「『葦』フレンチナイト#1」開催報告4

2004年10月06日 23:40

 予告通りの8時30分に、清原まりこさんのミニ・ステージは始まりました。  ピアノは宮沢由美さんです。左のリンク先の写真はネットで検索して見つけました。写真はもう一枚あります。プロフィールも見つけました。(宮沢さんの写真がうまく表示されないときはリンク先アドレスのhotcroqの前にある~を半角に直して頂けると見られます)  曲目は、 1.アルフォンシーナと海(フォルクローレ) 2.街(ダミア) 3.甘いささやき(アラン・ドロンとダリダ) 4.とりこし苦労(椎名林檎!) 5.二月の人魚(リアヌ・フォリーの曲に小林淳子詞) アンコール 昔の唄 ですから、結構ヴァラエティに富んでますね。まりこさんのお披露目としては良い選曲だったのではないでしょうか。初めてのイヴェントなので照明が明るすぎたり、お客様に気を遣われたりして、いつもより手堅くまとめた感がありました。そういえば、ドレスもシンプルな黒いワンピースでした。でも、彼女の魅力は十分に発揮されていたと思います。僕は主催者側なので贔屓目にみちゃいますから、お客様の感想をもっとお聞きしたいですね。  ところで、3曲目は御存知の方はおわかりのとおり一種のデュエット曲です。アラン・ドロンのパートが歌ではなくて語りなんですね。そこの部分をわたくし不肖「かっち」が受け持ちました。実は人前でこの曲を披露するのは初めてではありません。まりこさんが先日赤坂のバルバラで歌われた際にもゲストで囁かせて頂きました。今回マイクの都合で「できる限り大きな声で囁く」必要があり、もうなにがなんだかわかんなくなりましたが、その分、歌手とピアノは余裕綽々でした。この曲を2人で歌い囁くのは3回目なのですが少なくとも歌は一番良かったんじゃないかな。リズムがボサノヴァなのも、タンゴを専門にするピアニストと相性が良いのかもしれません。ベースがうねってコードがパーカッシヴで囁いていても気持ちよかったです。歌も楽しそうでした。  次回の曲目予定を清原さんにうかがったところ、「君の友達、そして今は、愛の妙薬、枯葉に寄せて、地下鉄の切符きり、昔の唄、もう森へなんか行かない」が候補にあがっているとのこと。「そして今は」はルフランの日本語詞が繰り返しになるので、そこがフランス語でも歌われます。僕たちのご縁はフランス語の発音をこの曲で御指導したことに始まるので、フレンチナイトのきっかけといえる曲です。僕は「愛の妙薬」が好きですね。彼女のキャラクターに合っているんですよ。ゲンズブールファンには「枯葉に寄せて」と「地下鉄の切符きり」が楽しみでしょう。選曲についてもご意見があればどうぞ。僕からお伝えします。 この報告は、あと1回。コンサート後のいろいろで終わります。

「『葦』フレンチナイト#1」開催報告3

2004年10月05日 12:16

 9月29日のイベントの報告を続けます。  「東京ヴァリエテサロン」:フランスの音楽を音や映像で楽しみつつ、お喋りしましょう会は最近フランスでチャートの上位にいる曲を紹介して始まったのですが、その新曲コーナーラストがアルバムチャート1位として聴いていただいたヴェロニク・サンソン(その次の週は、ベン・ハーパーとジャン・ミッシェル・ジャールに抜かれました)でした。それを受けて、「(主に)夏にヒットするノリの良いダンス系の莫迦な曲」を特集:最初は Aventura の Obsesion、この辺から解説というか MC を入れて「シングルの1位はこんな曲なんですよぉ(しかもこっちは抜かれていない)」とコメントしたものの、それ以上何も知らない! 調べればアーティストインフォメーションはヤフーかどこかにあるでしょうが、調べる気にもならなかったしなぁ。でも僕はこういう曲好きなんですよ。一度こういう曲だけを並べてみたかったんです。で、続くのが: O-Zone: Dragostea Din Tei(今年上半期の汎ヨーロッパ的ヒット曲「ぬまぬま」) Los Del Rio: Macarena(長いものにはマカレナ) Kaoma: Lambada(映画にもなりました) Bimbo Jet : El bimbo(日本では手品の、フランスでもある分野のBGM。日本語詞もあり) Jniero Verde: Brazil Carnaval(ブラジルの人はこの曲知ってるんでしょうか) Yannick: Ces soirees-la(4年前の夏の思い出、マカレナもランバダも知らない大学生が「これカヴァーですよね」というので「フランキーヴァリだよ」と教えたら「お風呂で電球替えてて感電した人ではないのですか?」。お前は何者だ知識が偏っているぞ) Debut De Soiree: Nuit De Folie(これも夏の思い出。今聴くと結構微妙) Zouk Machine: Maldon(こちらは今聴いても新鮮ですね。それとも僕が好きなだけか) このころには、お客様も10人を超え、歌手やピアニストも到着。店内のムードも暖まって良い感じでした。 で、今日のアーティスト特集はヴァネッサ・パラディ。最初の曲は夏のヒット曲つながりで Joe le taxi 。ただし version espagnole 。この辺、知ってる人にも楽しんで貰おうと思ってヒネったんだけれど反省しています。次が新譜から Concia James 。予定ではおまけのDVDのインタヴューと映画のトラッカーをお見せしようと思っていたのですが、時間が押してきたので飛ばしました。それからはヴァネッサ・パラディの歌のうまさを堪能して貰おうと、 Walk On The Wild Side Tandem L'amour En Soi Flagrant Delire La Ballade Johnny Jane (avec J.Birkin) Foule sentimentale (avec Alain Souchon et LaurentVoulzy) Le Tourbillon De La Vie 前半は名作『ヴァリアシォン』を紹介し「あのルー・リードの曲を歌っていたのは誰ですか」と質問を受けました。ジョニー・デップの子どもを産んだ人なんですよ。レニー・クラヴィッツとアルバムを作ったんですよ。シャネルのコマーシャルで鳥かごに入ってたんですよ。ルコントの映画で主演を張ったんですよ。ドロンとベルモントと3人で主役を演じた映画もあるんですよ。14才で大ヒットを飛ばしたんですよ。日本人でいえば? 絶句しました。松田聖子では役者が違う。もしかして美空…と思って…でもイメージが…。我々は安易に「あてはめ」をやりますが、あれってヤバイですよね。「バチカンはカトリックのメッカである」なんて言っちゃってね。後半はカヴァー集、特にバーキンやスーションは本人と歌って本人より良いという希有な実力を見せつけます。ラストはジャンヌモローのカヴァー(これはトリュフォーの映画の曲でゲンズブールではありませんでした。Sちゃん、ジャンヌモローはゲンズブールの曲も歌ってますがゲンズブールだけを歌ってるのではないのです。あの場ではいい加減なことをいってごめんなさい)でしっとりと終わり、このころには来ると言ってくださった方は皆お見えになって無事に、再開「東京ヴァリエテサロン」は終了したのでした。  いよいよ次回は清原まりこプティ・コンセールのご報告です。お楽しみに。

経験と師伝

2004年10月04日 23:41

 今日は直接アコーディオンの話ではないのですが…。  都内某所にピンボールの台と射的場があったので、やってみました。  まず、ピンボール。中学生の頃に凄く入れ込んで培っていた勘が体に残っているのが確認できました。勿体ないので1ゲームしかしませんでしたが、これなら昔のようにできるという感触は十分ありました。  それから、射的は、普通の人よりはるかに当たります。数年前に地方の商店街で射的場を見つけて初めてやってみたら、あまり気持ちよかったので驚きました。今日はバネ式のライフルでコルクの弾を15発撃ったのですが10発以上命中。どんなに当てても落ちなかったルービックキューブを主に狙ったので酢昆布とココアシガレットを各2.5ドルくらい(2ユーロ強)でゲットした結果に終わりましたが、射撃は当たると楽しい。  これには理由があるのです。学生時代の1年間、退役した本物のコーチを指導者に迎えたエアライフルのコースに従ったので、今でもしっかり構えて正しく狙えるのです。おあそびの射撃でも銃の照準は合わせてあるし距離が近いので、きちんと撃てば大抵当たります。正しい姿勢とか照星の合わせ方や呼吸、引き金の引き方を教わり、実地にコーチを受けて身につけたおかげです。幸いなことに現実の役には立たないのですが僕の特技です。ちなみに体育の授業でライフル射撃を選んだのは、屋内練習場は暑かったり寒かったりしない、着替えなくて良いという軟派な理由でしたが、予想外にハードでした。腕はすぐにだるくなるし精神の集中が大変です。    で、思ったことですが、もうおわかりでしょう。「アコーディオンも同じだなあ」ということです。体で覚えたことは残ること:それ以上に良い先生に正しく就くことの大切さですね。「少しのことにも先達はあらまほしき事なり」と兼好法師もおっしゃっていますし、僕にはアコーディオンは「少しのこと」ではないようですし。 追記:上の引用のため『徒然草』を確認したら深い。たとえば「鞠も難き所を蹴出して後安く思へば必ず落つと侍るやらん」を見ては難しい箇所の後はミスが出る演奏のことだなぁと当然昨日のミスを思い、別の箇所では演奏論それも技術論さえも発見して驚きます。「ものにはうへうへがあり。とかく師伝がなければ一旦はきこえておもしろけれども正道にあらぬよしなり」ということが語られています。あれ、また同じ話になっていますね。(兼好法師は明言などと無粋なことをせず意見を並べただけなので上記は後世(磐斎)の評言)

「パリ空」弾いて

2004年10月03日 22:32

 お声がかからなかったので出番がないかと思っていた昨日、「明日お願いします」と言われ弾きました「パリ空」。室内楽の発表会で他の出演者は皆クラシック、休憩後の最初にゲストで入れてもらったのですが、休憩前はモーツアルトのヴァイオリンコンツェルト3番第1楽章(ピアノ伴奏)、テンペストの終楽章、バッハの「喜びのコラール」(この訳題最近知ったのですが短くて言いやすいですね)をヴァイオリンとリコーダーでというラインナップでした。しかもみんなとても若い。その上、出番直前まで他の場所で忙しくしていて、終わった途端に呼び出されて会場を走って去るという、とんでもない出演でしたが、やはり人前で演奏する緊張は素晴らしかったのです。  不安だった部分(左手がAからCisに飛ぶところ)がスパッと弾けたり、予期せぬスイッチ切り替え(シングルリードで弾き始めてしまったので2コーラス目からミュゼットに)が無難にこなせたり、自分でもテンポの変化がイメージ通りだったりとうまくいったのも、演奏中にいつにないパワーが出ていたからでしょう。反面、不安のあった展開部が終わってテーマに戻るところで何故かとちってパニックになったのも本番で、そういうときも頭の中が組み替えられる感じがします。「葦」でピアノを弾くときは常にとんでもないのですが、やはり修羅場は練習の何倍もためになると感じます。スポーツをする人たちが練習試合をしたがる気持ちがわかります。  そういえば、「パリの空の下」を初めて人前で弾いたのも2年前の今頃でした。7月末日に金子万久先生の門下生となり「2カ月で「パリの空の下セーヌは流れる」が弾けます」というキャッチフレーズを実感しました。コンサートという形ではなく通りかかる人に聴いていただいて大変楽しい思いをしました。もっとも、弾きやすいa-mollで最後の半音上がるところはもちろん、転調の展開部もないアレンジでした。今は展開部の譜面は戴きましたが、コーダはまだやってませんし、原調のe-mollで弾けるようにもなりたいものです。そうはいっても2年前とはいろんなところがずいぶん進歩したなぁと、しみじみしました。金子アレンジでe-moll、コーダもある譜面も今は手許にあることだし、2年後には正しくボタンで弾いていることでしょう。  打ち上げに顔を出したところ、出演者は楽屋にいたので演奏の感想は聞けませんでしたが、かえってそのせいか「次も出てください」と言ってもらえました。次こそクラシック、たとえば「ドナウ河」を弾いて良いですか先生? と自信を持って尋ねられるように密かに明日から練習です。  

「『葦』フレンチナイト#1」開催報告2

2004年10月02日 22:45

 イベントは7時開始だったのですが、「葦」には準備もあり6時過ぎに到着。  とりあえずピアノとPAがライン入力で接続できることを確認するけれども、2本目のマイクが大きな音にならないことを知りショック。なにがショックなのかは報告4あたりで明かされます。  パソコンとPA、テレビの接続が完了して、とりあえずアコーディオンで「スターダスト」を弾く。店内にはマスター永井明氏と奥様だけだけれど一応好評。続いてヴィデオも流せますよということでケレン・アンの『ディスパリシォン』のボーナスライヴDVDを全部。途中で「葦」の常連がひとりお見えになったのが6時55分、「はじめてのお客様」でした。常連になったきっかけが山だと伺い「僕だってモンブラン登ったことあるんですよ。ロープウェイで登れるエギュイユ・デュ・ミディだけれど」とか話してフランスの山というか岩壁の本などを見せていただいて、山の話を伺う。  もちろん、フランスの音楽を紹介する「東京ヴァリエテサロン」の新規再開も歴史的に行われている訳で、1曲目はテテの「ア・ラ・ファブール・ドゥ・ロートン」をヴィデオクリップで。もちろんソースは向風三郎師対訳の日本盤で、この曲にはちょっと反応がありました。やっぱり良い曲は誰にもわかるんですね。  2曲目からは次の8曲で今のフランスでチャートにある曲の紹介です。 Corneille: Seul Au Monde (acoustique) Jp Nataf: Mon Ami D'en Haut Slai: Flamme Calogero: Face a la mer (en duo avec Passi) Pascal Obispo: Mourir demain(avec Natasha St Pier) elodie frege & michal kwiatkowski: Viens jusqu'a moi Francis Cabrel: Bonne Nouvelle Veronique Sanson: J'aime un homme  最初はコルネイユで、気を抜くとサビが「セーラームーン」と聞こえてしまうソラミミな曲。次の2曲はアーティストがよくわかりませんがラジオで聴いて印象に残ったので…。それからデュエット曲を3曲並べ、本当に新しいカブレルをはさんで、このブロック(新曲紹介)の締めはアルバムが初登場第1位になったばかりのヴェロニク・サンソンでしたが、フランス音楽ファンがいないため(途中で僕の友人のSちゃんという大学生の男の子が来たのだけれども、彼は趣味がバーキン中心で、パリで女性ボーカルのコンピレーションを買ったらマリー・ラフォレが一番良かったという人なので、現代のヒット曲に対する積極的な興味はない)十分な反応もなく、お客様はまだほとんどいらっしゃらないままに、東京ヴァリエテサロンは第2部に突入するのでした。(続く)



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