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ブギーポップ・シリーズ

2004年11月13日 13:12

 とりあえずはブログの目的とはずれた話をします。というのも…。  僕はこのブログをアコーディオンとフランスの音楽のことに限定して良いコンサートや良いCDを紹介することを目的の1つとして始めました。だからそれ以外の音楽や音楽以外のこと特に個人的なことは扱わない方針で基本的にそれは変わっていません。でも、そうはいってもやはり、書きたいことがあると書いてしまいます。  というのも、もうひとつの目的が文章を書くことそれ自体だからです。  1日平均30人の方が訪問され、リピーターも50人以上いらっしゃいます。もう少し反応が欲しいと思っていますが、金子先生に具体的で的確な指摘をされただけで凹みましたから、誰が読んでいるのかを意識しないで続けた方がいいかとも思っています。アゴタ・クリストフの新しい本『文盲』の「いかにして作家になるか」に「とにかく書くこと、書き続けること。書いたものが誰の興味を引いていなくとも、今後も誰の興味を引きそうになくとも書き続けること」とありました。「だれひとり」ではないことが、わかっているのですから。  それから、こうやって自分の関心事を書くことで誰かと繋がれればとも思っています。そして必要がない限り書いていない個人的なことも朧気に立ち上がってしまう局面がありますから、昔大切な人たちだったのに疎遠になった人たちと、何かの拍子にまた繋がれるのではないかとも。  このブログはそういう「しかけ」でもあります。  さて、上遠野浩平氏の小説「ブギーポップ・シリーズ」のことを扱うのに、珍しい前口上を述べたのは、ひとつにはシリーズ全体が世界の変化あるいは以上に対する反応として紡がれているからです。気配やきっかけがキャラクターを結びつけてしまう物語です。  でも「ヴァリエテ気質」で扱う所以は、このシリーズが音楽、とくにロックを響かせているからです。タイトルからして「ブギー」で「ポップ」ですし、登場するキャラクターの名前や各巻の書名、サブタイトルなども、良い感じにロックです。「ロックボトム」などというアイテムもありました。これはネット上では指摘されていないようですがロバート・ワイアットです。先日紹介した奈良のジャンゴのブログでもロバート・ワイアットが称揚されていました。そういうのって秘密の目配せや合い言葉みたいで、ふっと相手に気を許す感じがあります。  特に書いておきたかったのは、ある本の中で「音が聴こえた」からです。レッド・ツェッペリンの「カスタード・パイ」が鳴り響く話があるのですが、イントロが文字通り「頭の中で鳴り」ました。  本当に音が再現されるのは希有なことだと思います。この作品は全体のライトモチーフがワーグナーの「ニュルンベルグのマイスタージンガー前奏曲」で、僕はこの曲は演奏もしたことがあるので熟知しているのですが、小説内で「口笛で聞こえ」たり、大音響で鳴り響いたりと描写されても、いったん読書の流れから離れて想像してみないと実際の音は脳内でなりません。  それが「カスタード・パイ」はちゃんと鳴ります。曲を知っていれば誰でも同じ効果があるでしょう。だって、「じゃーっじゃじゃじゃ、じゃっじゃじゃ」って書いてあるのです。これは純文学では使っちゃいけない手じゃなかったのかトカトントン。マンガでは普通なんですけどね。「スモークオンザウォーター」じゃっじゃっじゃー、じゃっじゃっじゃじゃー、じゃっじゃっじゃー、じゃーじゃー。ちょっと画期的だと思ったのは僕だけかな。「まーきーむーん」ちゃらちゃらちゃらちゃらちゃー。「りべるたんご」んたらたたらたらんたらたたらたら。なんて流行ったりして。 
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