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ピエール・バルーの『アコーディオン』

2004年12月10日 00:24

 そのまんまの、あんまりなタイトル。これは日本でつけたのかと思ったけれども、そんなことをピエール・バルー御大が許すはずはない。かどうかわからないけれど、僕にはそんな気がします。でも、ちゃんとフランス語でもアコルデオンとタイトルが入るから、そうなのだ。きっと。  これを見てアコーディオンのことが全てわかりはしないし、いろいろもわからない。だいたい、さえも難しいのではないか。チュールのアコーディオン・フェスティバルの全容がわかるわけでもなく、モンレアルやヴァンデのことも、そこで行われたイベントがどんなものだったかもわからない。モジャンの工場が紹介されるけれども、工場そのものをきちんと紹介しようとする意志は作家にはないようだ。でも、なにか総合したメッセージは伝わる。  そう、これは作家による映像作品で、音楽を扱っているのに曲は分断されたり途中からだったり。でも、ちゃんと音楽は伝わるし、作者の視点も理解できる。ヴァンデの映像って初めて見たのだけれども、やっぱりちょっとヴァンデの乱のことを考えた。それだけの情報は与えられたということか。そういえばフランスの街って、どこも同じなのだけれど、全部ハッキリ違う。それは日本もそうなのだけれども、同じさ加減と違いさ加減が日本とフランスでは全然違う。そういう感じって、たとえば「あつあつボンジュール」って日本のテレビ番組大好きなんですが、フランスの普通のコミューンの筈なのに、なんだかテーマパークみたいにエキゾチックに見えてその普通さ加減って伝わらないし、フランス映画だと、これは普通すぎて、どこの地方都市だかもわかんないこと多いです。それはセットやスタジオだからかもしれないけれど。  coba の映像にしたところで、ファンはあの扱いに怒るかもしれないけれ。けれども、すごく coba の本質を伝えている。MCをそれもジョークをちゃんと拾っていたりするのですよ。だいたいシブーカよりも優遇されているのだから。  でも、そんな誰が偉いとか(圧倒的にガリアーノが偉いけどね)、どんどんどうでもよくなっていくのがサラヴァ的な感性なのだろう。最後の方で大きく取り上げられているのはピエール・バルー氏の身内ではないのかしらん。そのよれたアコーディオンがよかったりする。  サラヴァ的なものって素晴らしいのだけれど、常識的な範疇とか尺度を無視しているので不安になってしまう。このヴィデオの映像や編集とか音楽の使い方がセオリー通りではないのはわかるけれどもダメだとはいわせない説得力がある。単純なことだけれど難しいこと。  ピエール・バルー本人にあったら、凄く魅力的か嫌になってしまうかどちらかだろうな。徹底して自由であることは凡人には難しい。いや、誰でも出来るのさと言われると困っちゃうよね。  その意味で、このヴィデオの最初のところでロマの楽団がフィーチャーされているのは当然だ。自由で魅力的だけれども、そこに入っていくのは僕たちには怖いのです。そばで見ているのは楽しいと思っていると、輪に引き込まれる、帽子が突き出される、え、幾ら入れればいいの?   なんでもいいっていうのが一番困るんだな。人生観が変えられる。  要するに自由について語っているのだ。簡単で難しいことについて。  そういう意味でサラヴァ的作品でした。そういえば最初に聴いたサラヴァはブリジット・フォンテーヌの1枚目だったけれど、あれもその後の人生にじわりと効いてる気がします。 2004年12月10日の音楽生活:  仕事ばかりでアコーディオンの練習もできず、音楽生活はなしといいながら、明日が大野教室なので忘年会の歌の練習をしたり、パトリック・ブリュエルのDVDをチェックしたり。ボーナストラックを皆さんにお見せすることにしてどこを使うかを決める。  夜半になって反動が来ました。ピエール・バルーのDVDを見て記事を書く。つい熱中して「空耳アワー」の1曲目を見逃す。  11月25日付記事「「『葦』フレンチナイト#3」開催報告」を修正。ピアニストの宮沢由美さんのお名前と、やまもとさんの2曲目の題名を追加しました。
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