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ゲンズブールと死

2005年03月23日 00:15

花粉症のせいか夜が息苦しいので、前々から考えていた睡眠時無呼吸症候群の検査を受けることにした。睡眠時無呼吸症候群だと「重症の方は、無治療のままで放置すると9年後には心臓病、脳卒中、交通事故などの原因で10人に4人お亡くなりになっていたというのです(http://www.sas-info.jp/aboutsas/kanren.htmlより引用)」ということなので本当にそうなのか知っておきたかった。 検査は泊まりがけ入院で行われるらしく、ほとんど予定のない今を措いて検査するべき時はない! と盛り上がったのでした。盛り上がりつつも冷静なので保険が使えて1割負担の病院に行きますた。健康保険組合の機関誌に原稿を書いていた呼吸器内科のその人に診療を受けたところ、期待通りすぐ検査することに相なりました。入院か?と一層勢いづいたのですが検査機器を借りて自宅で就寝時に検査できるとのことで文字通りその日の晩に検査です。センサーを3つ装着しての2晩は実に寝苦しくて検査することにしたのを後悔したほどです。 後悔の理由はもう一つあって、病院を出てから川沿いの路を1時間ほど散歩しながら「結果が出たらどうしよう」ということを考えたからです。 睡眠時無呼吸症候群は突然死を呼ぶ。治療しないと死にやすい。 でも、人間は誰でも確実に死ぬわけです。もしかしたら病気で苦しんだりするかもしれない。無駄に長生きということもある。 すぱっと死ねるのならば死ぬのも悪くないのではないのか? だいたい死んで困ることはあるのか? で、思いだしたのはゲンズブールのことなんですね。(以下引用) セルジュ・ゲンズブール(1928-1991)は1973年に最初の心臓発作に倒れ、一時は深刻な事態もおおいに考えられたようだ。その病床にジェーン・バーキンがやってきて、セルジュの死の危機を思いすすり泣いている。しかし、なんたること!そのすすり泣きは実はこっそりと録音されていてジェーンに内緒でこの歌『JE SUIS VENU TE DIRE QUE JE M'EN VAIS』(邦題『さよならを言うために』)に使われている!これがゲンズブールのゲンズブールたる所以なのである。同年のアルバム『 VU DE L'EXTERIEUR(外側から見ると)』はそういう死の危機を見た男のシニカルな視点が特徴的で、発作の後の医者の厳命にもかかわらず、ゲンさんは酒タバコを止めなかった。もちろん挑発も一切止めなかった。(以上引用は向風三郎「68/98ポップ・フランセーズの30年」其の14・1974年続編より) いやぁ、良い文章ですね。しかも本当のことが書いてある。昔はこれがネットで読めたんですよ。どうしてこれが本になったりしていないのでしょう。向風師が Comment te dire adieu「さよならを教えて」を踏まえて「さよならを言うために」とした Je suis venu te dire je m'en vais の邦題は「手切れ」だから? それを言うならばゲンズブールだってゲンスブールじゃないか。ちなみにアルバムタイトルが「見かけ」になっていればそれもいいけれど『ゲンズブール版女性飼育論』。 閑話休題。ゲンゲンが心臓発作を起こしたのは73年の5月5日。「さよならをいうために」(もうこういう邦題にする。決めた)で使われたすすり泣きは同時期にフランソワーズ・アルディがトマ・デュトロンを産んだばかりで入院されていた「ホピタル・アメリケーヌ」で録音されたのではなく、おばあちゃんのところに行って不在のシャルロットをミスしてすすり泣いたものだとか、アルコール依存症は心臓発作の予防になるとか、いろいろあるけれども、ゲンズブールが、 死なないための医者の忠告を容れなかったことは本当みたいです。 なんでそんなことしたんだろうね。命よりもダンディズムがそんなに大事かと思っていたけれども、僕もちょっとわかった。真剣に考えると生きることに意味があるかどうか自信がなくなるからだ。 結局検査結果が「呼吸は止まっているけれども治療が必要なほどではない」という中途半端なものだったで、哲学的思索はアオズケになったのですが。本当に長生きってした方が良いんでしょうかね。検査といえば花粉症の検査の結果も出ました。スギ花粉のアレルギーを持ってました。めでたく現代人の仲間入りをしたわけです。(2005年3月23~31日)
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