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シャンソンのベレポック

2007年10月14日 23:30

大野修平先生の銀座産経学園の講座「シャンソンのベルエポック」に出席しました。
シャンソンに関するお話を「最後のシャンソン評論家」にしっかり伺うこの講座、今月は最初の30分がジャン・コルティの Versatile の紹介。やっと出た日本盤を大野先生が入手したかららしい。最初に紹介された曲が、Bourvil の1959年の Ma p'tit chanson のカバーなのも大野教室らしい。Loic Lantoine の歌を評して「これだけドスがきいていれば(女が去っても)仕方ないと思う」というコメントも大野先生らしい。Marcel AZZORA の自伝が出ていると教わる。

ところで、Versatile の邦題は「変幻自在」らしい。向風三郎氏の仕事。ライナーと歌詞の対訳を先生にお借りして、夜の親睦会の会場で読もうとしたけど読めません。CDの刷り物は居酒屋では目に厳しい。辞書よりも字が小さいんじゃないかしらん。

本題はダミアの La rue。日本語のシャンソンの「街」訳詞の評価に関して受講生から質問が出たのを受けて、「原詞を超える訳詞はない。訳詞の歌は錦の裏を見るようなもの」と切って捨てるのも大野流。

フランスの道 rue / avenue / boulevard の違いを説明して「アヴニューの終点には必ずモニュマン(歴史的建造物)がある」「ブールヴァールは4輪馬車が2台擦れ違える道」との定義が示される。

関係してもう一曲はピアフの Un coin tout bleu「青空」。ダミアのカバーと聴き比べる。最後に「『恋は水色』とか『ジャヴァ・ブルー』とか『レ・モ・ブルー』とかブルーがタイトルについた曲はいろいろありますが、フランス人の「ブルー」という言葉の語感はどんな感じなのでしょう?』と質問すると、大野先生は「英語のブルーが憂鬱なのとは違ってフランス人のブルーはトリコロール(三色旗)の色だから、否定的なニュアンスは100パーセントない」と明確に断言。さらにピアフとダミアの歌い方にどういう個性が感じられるかも質問したけれども、先生の答えがあまりに流麗で、なんだか仕込みの質問みたいだった。

大野教室の後は恒例の親睦会。「ポップ・フランセーズ」の読者が何人もいらして、デザインが素敵との声も多かった。早速 web 制作&デザイン担当の木苺茨さんに電話して報告する。

さらに3次会もあり、受講生のお一人が主宰される銀座のクラブを昼間と土日祝日だけ使っているイベントスペースにお邪魔する。要するに銀座の会員制クラブに営業時間外に入れて貰えるわけです。壁にはクラブ営業の方のママさんの芸能人時代の写真がかかってる不思議な空間でした。なんとマヒナの歌手だった方なんですよ。僕が持参した Yelle とバンジャマン・ビオレーをかけてみるも、やはり大野先生には不評。アラン・シャンフォール作の「ア・コーズ・デ・ギャルソン」のカバーもメーダー。ビオレーには「ゲンズブールの真似をしないでメロディーをちゃんと歌え」。結局コルティ翁をずっと流して頂きました。ワインクーラーに入れた白ワインを回して冷却する奥義を大野先生に伝授して頂いたとか、その辺の記憶があいまいなのは飲み過ぎのせいです。

酔っぱらいながらも、来月のサイトの更新で大野先生の御著書を紹介するお許しを頂く。やはり代表作は『哀愁と歓びのシャンソンの名曲20選』であるとのこと。リンクもお願いする。先生のサイト「サ・ガーズ」のリンクに「おフレンチ」などが残っていることについては「あれはケルンなんだ。だから消すに忍びない」とのこと。「賽の河原ですか?」と申し上げたら「全然違う!馬鹿者!」とのことでした。オー・デ・コロンの語源ではあるそうです。

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コメント

  1. 茨 | URL | P0vgGwAM

    東京ってこわい

    ちょ!Yelle持ってるんですか?!
    そ、それは…その…ねえ?(何が「ねえ」だ)

    ビオレー様が誰の真似をしてようが関係ないね。
    私ゲンズブールなんて知らないし。
    tk、とうとうビオレーに「様」をつけ出した。
    病は深い。いや、女は軒並み倒れるよ。

    デザインに対する評価は、直接聞いてみたいもんだねー。
    具体的にどこがいいのでしょうか。
    私は、アントレの水うずまきだけが評価されてるんじゃないかって気がするんだけど。
    sommaire以下は自分で評価するとしたらメニュー部分くらいかなあ。

    銀座なんて怖くて行けない。
    よく外に出てた頃だって全然行かなかったよ。
    埼玉がどれだけ田舎か分かってないでしょかっちさん。

  2. かっち。 | URL | V54S/nVg

    田舎とは何か

    茨さん コメントありがとう。

    大野先生には「カテゴリー・ゲンズブール」という箱があって、つぶやき声のヴォーカルは全部そこに入るのです。古いシャンソンだと演劇的なディズール(朗唱家)と呼びます。

    僕は昨日、吉祥寺に行きましたが、なんだか騒々しくて肌が合わないなと思ってそそくさと帰って来ました。銀座だとどんなに人が多くても大丈夫なのですが。

  3. ロッタ | URL | /.lRobRA

    大変に面白そうな集まりですね。
    ブルーに関してフランス人の持つイメージということでは、最近面白い話を耳にしまして、日本ではなんとなく、赤→女の子、青→男の子とされているのに対し(小学生の持ち物なんかそうですよね)フランスはまったくその逆だというのです。イメージとして赤は男性的、青は女性的とのことでした。
    (夫はそんなことはないというので、一部のフランス人の意見のようですが)
    田舎のフランスのおばあさんはよくブルーの小花模様のワンピースとか着てますとフランス人女性が言っていました。

  4. かっち。 | URL | V54S/nVg

    男の子の赤

    ロッタさん>

    僕が子供の時ヤクルトに工場見学に行きました。全員にプラスチックのコップをくれたのですが、包みを開けないと色がわからなかったのでピンクがあたった男の子はブルーがあたった女の子と交換していたのを覚えています。ロンパースとかも日本では昔は男の子がブルーで女の子がピンクだったと思います。そういうのは、ある程度先天的な好みだと思っていたので、面白いお話をありがとうございます。

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