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DJもどき、ドンブラ体験

2005年07月11日 14:36

朝からお仕事。イベントの音響係で前にも似たようなことがったのですが、開場後開始前の場内音楽を勝手に選曲して(任されてともいう。皆さん興味がないので誰も何も言わない状況)流しました。 Durutti Column: Sketch for summer Bruno Coulais: Les Choristes Glenn Gould: Aria from Bach's Goldberg Variations (1955) 小澤征爾:花のワルツ(バレエ《くるみ割り人形》より) Cello Ensemble Saito: Aubade (Jean Francaix) Royal Phil. Orc. cond. by Sir Thomas Beecham: Summer Evening (Delius ed. & arr. Beecham) という選曲。これも一種のDJでありましょう。イベント中のマイクやプレゼンテーションソフト、ビデオの音量調節が本来の仕事で、最後に「夏の夕べ」は終了後、退場時の音楽としてならしましたが、これもついでです。 夜は、まだまだ農繁期まっただ中でしたがライブハウスへ。もはや追いつめられているので仕事持参であります。ライブ前、1部と2部の間も仕事を続けます。あきらかに変な客なんだけれど、初めて行った中目黒の「楽屋」さんは普通にゆったりテーブルが配置された御飯屋さんなのでラッキーでした。 ライブは2部構成で、最初が日本人によるアフガニスタンの音楽でした。編成はルバーブという弦楽器とタブラ(もしかすると他の楽器も。座っての演奏なんでよく見えなかったんです)、それからバイオリン。バイオリンは立川のアコーディオン喫茶「かるふーる」で聞かせて頂いた宮崎響子さんでした。この日のライブも宮崎さんの紹介だったのです。これに曲によってヴォーカルが入ります。 ルバーブって、なんかタルトに入っている野菜みたいな名前だと思いましたが奏者はラバーブと言っているようでした。これはメロディー楽器で、コードを弾くことは無いようでした。ネックの横にいっぱい糸巻きがあるのは共鳴弦のためのようでしたが、あんまり共鳴(さわり)の音は聞こえませんでした。ネック上にスチールのドローン弦が張られていたのもあんまり聞こえず、旋律楽器として鳴っていたので「この曲をエレキギターで弾いたらサーフロックになる」というMC通りのとらえ方で鳴らされていたと思います。 アフガニスタンの音楽は基本的に単旋律で歌もルバーブもバイオリンも全部ユニゾンで聞こえていました。ルバーブのソロのときは、バイオリンも打楽器のように弾いていました。 はじめの方に「宮崎響子さんのバイオリンソロをフューチャーします」とルバーブ奏者の方が紹介されて始まった曲がありましたが、あのソロはアフガニスタン音楽の約束とは違っていたんじゃないかしら。やっぱり宮崎さんは溢れる対旋律の人だからか。でも、それがかえって良かったと感じられました。昔ラヴィ・シャンカールとメニューインの即興のレコードがありました、あれもメニューインはクラシックのシステムで演奏していて、それが良かったんだと思うんですね。そういうものです。日本人が律儀にアフガニスタン音楽をなぞるのでは、フランスでのアニメ上映会で主題歌を日本語で合唱するオタクの皆様のような違和感が消え去らないのでは? 歌の入った曲のひとつが、なんとルーミーの詩で「私の花」という曲。そう思ったせいかこれは特別に良かった気がしました。ときどき出会うイスラム神秘主義。そういえば23スキドゥーってスーフィスムを標榜していましたな。 休憩のあとはいよいよ本日の目玉アイティムラティさんのトンブラと口琴です。3人で登場されて、カザフキスタンの人はなんと日本人に似ている、せんだみつおとコミックナポレオンズの人みたいだと驚愕したのですが、後のふたりはお弟子さんと留学歴のある日本人演奏家のかたでした。アイティムラティさんはもうすぐ帰国されるそうですが日本在住の方で「冗談がいえるほど」日本語がお上手です。それでも「これから口琴で十曲やってみたいと思います」とおっしゃって、?となりました。実は即興演奏で「自由曲」だったのですね。口琴も歌もホーミーすれすれの共鳴が命で、2弦リュートのトンブラも通奏低音のように1弦が響く上を旋律が乗るスタイル。もちろん歌とトンブラの旋律はユニゾンです。口琴のソロはワウワウを通したエレキギターのようで「これはグルグルの『エレクトリック・ふろっぐ』!」というスペイシーな音楽でした。1部のルバーブの演奏で同じ旋律を倍の譜割りで(四分音符なら八分音符に割って)弾くときに音量が下がるので、これはアジア的なスタイルなのかと思ったのですが、アイティムラティ氏は同様のことをするときにここぞと音量が上がっていました。全体にメリハリと力強さを感じる音楽です。そして響き。単旋律の音楽の方が個人の力量が必要なのでしょうか。ハーモニーの力を借りれば天才はいなくても高度な音楽が可能なのでしょうか。なんだか近代を感じます。 MCでカザフスタンは世界で9番目の面積があること、1500人の人口なのに旧ソ連の原爆実験で120万人の犠牲者がいることが語られました。それって人口の1割近くではないですか。もしかして僕だけかもしれませんが知らなかった。実はロンドンのテロのことを約1日知らずにいて結構落ち込んでいて、やっぱりテレビを見たり新聞を読んだりしないといけないのかと思ったのですが、もっと大変なことでもどうせ知らされないことはあるので、テレビや新聞の偏見から身を守る方が大きいのかもしれないと思い直しました。 カザフスタンの音楽は声と弦と口琴で完成された素晴らしいものですが、おそらく現代のカザフスタンの人にはものたりないのでしょう。きっとコールドプレイも聴いているのでしょう。僕たちも完成されたシステムの西洋の音楽を学びましたが、やはりそれだけでは足りなくなっています。ライブの最後に全員のセッションで日本のうたが演奏されるのを聴きながらそんなことを考えていました。
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