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レオノール・フィニ展

2005年07月29日 21:45

日曜日で終わってしまうので急いで赴きました。久しぶりに訪れる渋谷の Bunkamura でしたが Café deux magots Paris(本当にこういう店名なんですよ。パリがつくあたりが恥ずかしい)のテラスが記憶と違って狭く感じられたのはどうしてだろう。 展覧会は結構なものでした。絵として一番良かったのは Asphodèle という女性を描いた抽象的で装飾的な絵で、「蔓穂蘭(つるぼらん)」と訳されていました。辞書にはシャグマユリともあり、蘭なのでしょうか百合なのでしょうか。こんな花らしいのですが、絵のイメージとは随分違います。ギリシア神話で、死者の霊の住むアスポデロスの野に咲く不凋花アスポデロスに由来した名前らしいのですが。そう考えると不吉な絵でした。なんだか聞き覚えがあると思ったら『異邦人』に出てくるのでした。あと、女の子が4人並んでいる「変容」という屏風が少女マンガみたいな絵柄で萌えました。しかし裏を返すと同じ構図で遺骸や骸骨が並んでいるのですね。女は怖い。僕は裏は要りません。一番印象的だったのはジャン・ジュネの肖像なんだけれども、それは絵とは関係のない要因かもしれません。いやきっとそうだ。 最近はフランス人画家の展覧会でも題名が英語のことが多くてなんだか違うんじゃないかと疑心暗鬼になったりするのですが今回はタイトルがフランス語だったので勉強になりました。確か「首かせ」というタイトルの絵があって、当然知らないのでフランス語を見ると carcans とありました。フランス語で首枷ってカルカンなんですね。ペットフードの kalkan と日本語で発音すれば同じです。ま、「ねこまっしぐら」だからレオノール・フィニらしいといえばらしい。それから猫の扮装のスケッチのタイトルが gattomachia でイタリア語らしいのだけれども(だってイタリア語でネコはガットですね。「黒猫のタンゴ」の原題は Volevo Un Gatto Nero 黒いネコがほしかった)machia がフランス語の maquillage ならば「猫化粧」ですね。今日覚えた単語は使い道なさそうだなぁ。蔓穂蘭にしても赤熊百合にしても見ることはなさそうだし、首枷も猫化粧もしないと思う。 レオノール・フィニのアパルトマン探訪みたいな短編映画もヴィデオ上映されていて印象的でした。そこにもネコがいっぱい。ネコが映ると名前が紹介されるのです。日本語版のナレーションを作って渡辺篤史にやってもらえばいいと思いましたね。 フィニ女史の年譜で驚いたのは生涯の伴侶が二人いたこと。一人だったのが二人になったときは御歳44歳だったというのも立派すぎ。晩年になって二人を相次いで亡くして画風が暗くなったといいます。
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