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モローが好き(モロー展に行って)

2005年10月16日 21:16

Bunkamura にモローを見に。 僕はモローが好きなのだと思う。パリのモロー美術館にも何回か行っているし、国立西洋に行ってもブリジストンに行ってもモローの前では目が離せなくなってしまう。大原美術館でも何だかんだ言ってモローが一番好きなのではないか。 若くして亡くなった作曲家の八村義夫氏は「好きな画家は?」と訊かれると「モローが好き」と答え、「モロー以外で好きな画家は?」と訊かれても「モローが好き」と答えた。と、これは三宅榛名氏の著書にあったけれども、モローのファンってそういう感じになるのだと思う。 凄い画家ってピカソとか、フェルメールとか、ダヴィンチとか、クラナハとか幾らでもいるのだけれども、好きな画家というのは別の範疇で、それにもっともはまりやすいタイプだと思う。タンギーとかグレーズ(こういう絵を描く人)とか小物だけれども自分的には一番な感じの画家ですね。僕には。 今回の展覧会はモロー美術館の作品のうち持ってこれるものを持ってきたというもので、正直作品の質はベストではないけれどもモローなムードの浸ることは出来た。一度トリュフを十分に食べた人だけがトリュフの効果を得ることが出来るとか、ドリアンを堪能した経験があればどんなドリアンでもドリアンとして楽しめるとか、そんな感じ。 比喩に食べ物が来てしまったが、モローって分析的知的なアプローチではとらえられない部分があると思う。デッサンと完成作の間の「色を塗っただけ」みたいなアンフォルメル一歩手前な習作群が無意識を直撃する。だからモローに何かを感じる人は一度パリでモローに浸る必要があるのです。 他に収穫としては、展示の最初のことばの冒頭でボードレールの「リアリティーが存在するのは夢の中だけ」が引用されていたことと、年譜を見ていたらボザールで教えるようになったのが65才で最愛の母も愛人も失った後だと知ったこと。 なんだか八村氏の「一息ごとに一時間」が聴きたくなりました。
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