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アンブシュア再論

2009年03月01日 22:00

2月24日付けのエントリー「河口と管楽器の関係」にコメントをいただきました。たしろ様ありがとうございます。

サスガ面白いテーマですね。
管楽器奏者でアンブシュアを最も気にする部族はフルート奏者でしょう。なにしろ唇の形が音を決めてしまうし他に拠り所が殆どないので。また、同様にラッパ族。この部族は楽器を接続しないままマウスピースに唇にあてがってバズィングと称する唇の運動に余念がありません。
そこへ行くと、確かにかなり縁が薄いと思われるのが嘴をもつ楽器、失礼、クラリネットやサックス、さらに多分演奏中は全く別のことを考えて居てもっと縁が薄いと思われるのが二枚舌族、オーボエ、イングリッシュホルンやファゴットといったところでしょうか。
あれ、ここまで書いたら思い出してしまいましたが、口をポカンと開けた恍惚状態でヴァイオリンを弾くおじさんや、演奏中に感極まってよだれを垂らしてしまうチェロ弾きのYYMさん・・・一体このような口は何て言うんだろう? や、失礼しました。( 2009年02月25日 23:37)

元記事の趣旨は、管楽器を演奏する時の唇と口の筋肉の使い方を意味するアンブシュアが「河口」を意味するフランス語であることに気付かずにいたことに驚きいたことと、辞書を見るとフランス語では「河口」以外には「マウスピース」をだけで、日本で用いられるアンブシュアの意味は無いことにさらに驚いたこと、それではアンブシュアの由来は何だろうとネットで調べたところ英語圏でフランス語として用いられている用語が輸入されたらしいことを知り、もっと驚いたことでした。

実際は、アンブシュアの問題は全ての管楽器奏者にとって大きな問題です。あまり、違いはないと思います。どの楽器にもアンブシュアをテーマにした書物が存在することでわかります。金管の人たちには唇をマウスピースに押しつける圧の問題があり、クラやサックスなどでは唇の巻き込みと顎の力の入れ加減に各派あるとか、フルーティストには息の角度や唇そのもののケアが死活問題であるなど力点の置き方、ニュアンスの違いはあります。関係して、金管とクラ、サックスはマウスピースの形状を語り、クラとサックスのリードの選別と調整に関係します。ダブルリード系が血道を上げるリードの作製とメンテナンスもアンブシュアを変数として考慮しています。もちろん、楽器全体の違いや音色や音楽の好みと相関する訳です。

ところで、演奏中に考えていることですが、本来はその瞬間に鳴っている音を聴くことが最大の仕事なのだと思います。今までの音や、先の音楽の内容は順次考えることではなく、既に全体として把握されているべきではないかと僕は考えるようになりました。曲の最後まで頭の中では鳴っていてこそ、現在の音を自信を持って出せるのだと。

現実にはアンサンブルの相手が何をするかは聴いてみるまでわかりませんし、自分の音もそうそう予定通りには出てくれないので、不断の微調整を全体像に加えつつ音楽が進行せざるを得ません。往々にして大調整が必要だったり全体像が吹っ飛んだりしてしまうのが僕レベルの音楽家の悲劇であります。そういえば、リードミスなるものがクラリネットにはありまして、大学時代は僕の周囲では「キャーする」と称していました。
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コメント

  1. たしろ | URL | EBUSheBA

    おー、ぱっきゃまらど

    「キャーする」は、E♭管の得意技だったように思いますが、それで思い出した歌が「クラリネットをこわしちゃった」という歌で、これはクラリネットの特徴を実に良く捉えた歌として聞く度に感心しきりでした。

    これに似た体験がアコのミスタッチだったりするのですが、これは何とかならないものでしょうか。先ずこれに自分で失望してしまうので、なかなか先の展望が開かれません。

    ところで「演奏中に考えていること」ですが、実際に音を出しているときは、音楽の全体像などは考えたこともありません。出す直前まではかなり考えているとは思いますが、実査に音を出してしまったら、あとはひたすら音程、音量、音色、そしてそれらをどう維持するのか変化させるのかが精一杯といったところです。アコだとベローのことも有りますし、とても全体のことなど考えられません。

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