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office JONDOMAR presents vol.1 鈴木亜紀 見聞録 LIVE & FIESTA

2004年10月16日 16:27

 夕方に家を出ると空気がとても涼しく寒いくらい。日本は四季が巡るので、「ああ、この感じは以前あったな」と絶妙に思う日があります。そんな、「秋になった」ことを実感する日でした。だいたいそういう日は日本シリーズの頃で、中学高校の時は体育祭だったものです。それから夕焼けが雲に映って空がばら色。それを反射して街もばら色です。図書館の屋上でばら色の雲が流れるのを見ていたなぁとかしみじみ。会場に着いて開場を待ち開演を待つ間読んでいたのが買ったばかりのアゴタクリストフ。これまた自伝的な感傷的な本で、十分感じやすくなって最高のコンサート。亜紀さんを聴いたセンチメンタルな秋の夜でした。  このウェブログの趣旨は「アコーディオン演奏とヴァリエテ・フランセーズ(フランスのポピュラー音楽全般)愛好の記録」です。プライヴェイトなことはもちろん書きません。映画とか本も。アコーディオンとフランス以外の音楽のことも扱わないつもりでした。昨日付の記事も「日本のシャンソン」なのでぎりぎりだなと思ってました。でも今日はいろいろ越境します。  表記のコンサートは、日本のシンガーソングライターでピアノ弾き語りの鈴木亜紀さんの総決算的ライブ。マネージメント、プロデュースをすべて自分で行うオフィスの立ち上げ4周年記念の初自主企画だそうで、ベーシスト、パーカッショニスト、アコーディオニストをベストメンバーで従え、入り口ではアルゼンチン旅行記「さくらえび通信」が配られ、曲によっては旅行で撮った写真のプロジェクションが行われ、終演後には画廊のオープニングのようにパーティーでワインと軽食が振る舞われるという丁寧な一夜は、アミューズからデザートまで念を入れたシェフのディナーのようです。  会場は四谷のコア石響。コンサートもできるフリースペースで立地も建物も内装も贅沢で上品。お客様は100人以上入っていたと思います。ピアノはヤマハのグランド。ピアノ弾き語りって客席に横を向いて歌うんですね。不思議です。前回はエレピだったので正面だったのですが、横顔を見ながら聴く歌もいいものです。  僕は、もうファンなので「とても良かった」としか言いようがありません。これで今後もライブがあれば可能な限り行くでしょう。そういうひとは他に三宅榛名さんしかいません。三宅榛名さんの音楽がどういうもので、どうして好きなのかも説明が難しいのですが、鈴木亜紀さんのことも人にうまく伝えられないような気がします。  そもそもアコーディオニストの良原リエさんのサイトにバッキングをしている人として紹介されていました。なんだか気になってCDを入手すると素晴らしく良い。昨年、江ノ島の水族館で初めてライブに接しました。  音楽的には、ポップスであり、ジャズであり、フラメンコであり、同じスペイン語音楽のフォルクローレでさえあるですが、いろんなものが入り込んで鈴木亜紀の「唄」になっている、これってフランス語でいうところのシャンソンの佇まいですよね。今回はスペイン語の唄も3曲披露されました。僕はフランス語が多少わかるのでスペイン語の唄も「深い嘆き」とかところどころ意味がわかるのですが歌詞がわからなくてもエモーションが強く伝わります。本物です。実は日本語の歌でも、きいていると言葉の表層がどうでもよくなってしまったりします。いろいろぼーっとしてしまって細かいことがわからなくなります。メモを取るなんて思いもよらないので、今日の記述には間違えもあると思います。  本人も自分は情念の世界だととらえているみたいで、今回のライブではいつもは後半の情念を最初に持ってきますと宣言して始められました。そのクライマックスは多分5曲目だった「ブレリアお七」。八百屋お七をモチーフにして女性と恋が歌い上げられます。スタイルは手拍子っていうかパルマ、足拍子のフラメンコのカンタ。絶唱。  それからも直接的な情念の歌でないにしても死生観を語る歌だったりしてテンションはずっと高い。たとえば「人のいろいろ」という説明しがたい歌。転生と人生観と恋愛を語る歌の前のMCが「いつなんどき死んでしまうかもしれないと思って生きないと、生きているのが勿体ないと思うので」。う~ん。  アンコールでは、魚河岸のシャツを着て故郷焼津のお祭りの歌が歌われ、最後はキャリアの原点として選ばれたであろう「海がみえるよ」。  風景と生きること死ぬこと強い気持ちが、金色に煌めく一夜でした。  コンサート後は本当にパーティーで、ワインと軽食が結構ふんだんに出され、一人で行った僕は間が持たず、なんだか業界の人が多くてみんな知り合いな感じだったし、良原さんに渡辺楽器がお休みだと困りますねとかご挨拶(別に知人ではなく以前のコンサートで「同じアコーディオニスト」としてホームページ見てますと話しかけたことがあるだけ)してからは、ああ亜紀さんいるなあ歩いてるなぁ話してるなぁどうして歌っているときより小柄にみえるんだろうと眺めるだけ(ファンだから亜紀さんには恥ずかしくて声は掛けられない)で、ただただ飲み食いしてたのですが、オリジナル手ぬぐいを記念に購入してサインを貰い「手ぬぐい買ったから今度は和服で来ます(意味不明)」とか「江ノ島ではクラゲの前で聞きました」とか「今度はハムカツサンド(そういうタイトルの歌があるのです)歌ってください」とかお話しして(きっかけがあれば厚かましい)オッケーと言ってもらえて楽しく帰路につきました。なんだか滅茶苦茶道に迷った(多分酔っていた)のですが10分ほど彷徨っていたら嘘のように四ツ谷駅前。帰宅途中にハムカツサンドを買って帰って食べたのはお約束。 付記:三宅榛名さんは現代音楽の作曲家でピアニストです。曲によってはキーボードを扱われたり、トイピアノ、歌も。驚くべきことに僕は4半世紀ライブに接しています。今週横浜でコンサートがあったんですね。全く気付いてなくて、さっき検索して初めて知り結構落ち込みました。本来は行かれない日だったから、あとで知ってもどうってことなかった筈なのですが、何故かその日は仕事がキャンセルになって早く帰れてたのです。だれかファンサイトを作ってスケジュールを把握しててくれないかしらん。
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